2004年 11月28日(日)
ハウルの動く城


久しぶりのお休みだったので、午後からひとりで映画を見に行ってきました。
宮崎アニメ「ハウルの動く城」です。

さすが宮崎アニメだけあって、お客の数は凄かったです。
先日行ってなかなか印象の良かった日比谷スカラ座に行きましたが、この映画館は全席指定で、次の次の回までもう満席でした。

道を挟んだ反対側には、同じ作品を上映している日比谷映画があって、そちらは全席指定ではないらしく、外の道路までお客の列が続いていました。
寒空の下、長時間並ぶくらいだったら、ひとつ先の回の指定席を買って、時間までゆっくりデートでもすればいいのに・・・




日比谷スカラ座はDLPシネマに対応していて、今回はDLP上映でした。ラッキー!
ノイズはまったく入らないし、文字が出る場面でもチラチラしないし、止まるべき時は画面が完全に停止します。
もともとアニメ自体がデジタル的なメディアですから、DLPとは相性が良いような気がします。

作品の出来については、宮崎作品としては異例なほど悪評であるという噂を聞きましたが、見た限りではいつもの宮崎作品とそれほど変わらない印象でした。
例によって、空を飛ぶし、戦争があるし、怪物は出るし、異国情緒たっぷりだし・・・
その上、いつものように、最初は「普通」の女の子が後半強くなるし・・・(笑)

僕は「ナウシカ」は傑出していたと思うのですが、それ以外の作品は、「もののけ」も含めてほぼ同じような出来だったという印象を持っています。
突然出現した「風の谷のナウシカ」の時はショックでしたけどね。
敵対していた手塚氏も、ナウシカを見たときはショックで無言になってしまったといいます。

「ハウルの動く城」はきめ細かく作りこまれていて、けっこう出来の良いファンタジーだと思いました。
こういうヨーロッパ(?)の町並みの風情に関しては、TV作品の頃から宮崎氏の独壇場でしたから、それだけで十分な見応えがあります。
CGオンリーのディズニー映画とも違って、手で描き込んで作り上げた作品という感じがいいですね。

空中戦のシーンや爆撃のシーンが程々に組み込まれていますが、これは反戦とは言いながら兵器好きの宮崎監督らしく、入れたくて仕方がなかったのだと思います。
僕も正直言ってこれが無いと見るのに飽きてしまうのですが(笑)、今回の作品では、戦争に関してはあやふやな部分が多く、原因が何で誰が戦っているのかを、意図的にはっきりさせていません。
主題はあくまでラブストーリーであり、家族という小さな集団である、ということなのでしょう。

ラスト近くで、おとぎ話のルールがよく見えなくなり、主人公の行動の意味がイマイチわからなくて混乱するのですが、これは今までの他の作品でもあったことです。

また、いきなりハッピーエンドになって終わるという展開にもついていけない人がいたようです。
劇場を出てきた人たちが、話に乗り切れなかったような、複雑な表情をしていました(笑)
今までの宮崎作品と違う、と言っていた女の人がいましたが、僕は今までと同じだと思いました。
それにしても宮崎氏は大団円に強いこだわりがありますよね。

宮崎駿監督の作り上げるファンタジーが、あくまでも古典的なスタイルを崩さないので、特に若い観客がそれをどういうふうに受け止めるのか興味深いです。
また今回は登場人物に年寄りが多いので、それに対する観客の反応にも注目すべきかもしれません。
年寄りに対する態度って、案外その人の人間性が出てしまうんですよ(笑)

ラストでどこぞの王子様が変身していきなり出てくるシーンがあるのですが、そこでジャン・コクトーの名作「美女と野獣」(ディズニーではないですよ)の1シーンを思い出しました。
映画的記憶というやつでしょうか?


2004年 11月27日(土)
大観覧車


ああ、やっと展示会が終わった。
明日は2週間ぶりに休める!

展示会場の帰りにふと横を見ると、大きな観覧車がきれいにライトアップされながら回っています。
搬出作業で疲れていましたが、終わったという開放感で気が大きくなっていたため、「よし、あれに乗ってみよう!」ということになりました(笑)




お台場のパレットタウンというレジャーランド・・というより大きなゲームセンターみたいなところなのですが、そこにあるジャイアント・ホイールという観覧車です。
ここは夜中までやっているんですね。

ゲームセンターだから何とも貧しい雰囲気の漂うところなのですが、今日はそれほど気になりません(笑)
早速、観覧車の順番を待つ長い列の最後尾に並びました。
いつもだったら、列に並んでまで乗る・・・なんてことは絶対にしないのですが(笑)




並んでいる人は、ほとんどが20歳代のカップルなのですが、中には中高年の人もいて、僕ら夫婦が一番年寄りというわけではありませんでした。
さすがにひとりで乗りに来ている人はいませんでしたが・・(笑)

土曜の夜ということもあって、駐車場は満杯、観覧車の順番待ちも20分くらい並びました。
料金はひとり900円でした。




例によって夜遅いというのに子供もうろうろしていて、親は一体どういう教育をしているのか、なんて言いたくなるところですが、今日は人の家の子供のことなんてどうでもいいや(笑)
とにかく観覧車に乗りたい気分なんです。

実際夜景がきれいで満足しましたよ。
観覧車から撮った写真を以下に何枚か載せておきますので、雰囲気だけでもお楽しみください。
カメラの感度を上げて適当にバシャバシャ撮ったので、手ぶれもありますが、どうぞご勘弁ください(笑)












2004年 11月26日(金)
DVD-Audio


ここ数日展示会の準備で仕事が忙しくて、日記の更新は滞りがちでした。
と言いつつもしっかり新しいオーディオ遊びをみつけて、それに興じていたのですが・・・(笑)

で、その新しい遊びというのは、実はDVD-Audio作りなのです。
DVD-Audioと言われてもわからない方もおられるかもしれませんが、要はCDの音をずっと高品質にした次世代CD(のつもりだった)規格ですね。
ところがイマイチ普及しなくて、今やライバルのSACDに敗北しかかっています。
メーカーも雑誌の評論も、そろそろDVD-Audioには見切りをつけようとしているかに見えます。
ところがDVD-AudioにはSACDにない利点があって、それは何かと言うと、自分でパソコンを使ってディスクの製造が可能なんですね。

CDが登場してかれこれ20年以上たちます。
この世界で20年前の技術というと、もはや太古の技術です(笑)
古臭いCDの音を加工して、何とか高音質化できないか?
そこで、CDに記録されている荒削りなデータを解析して、すきまの部分を計算式で想像して補填してやり、DVD-Audioの規格にまで持ち上げて高品質化を図ろうというわけです。
CDのフォーマットである44.1kHZ/16bitを、パソコンを利用してDVD-Audioのフォーマットである192kHz/24bitに変換してしまうのです。

これは一部のサイトや掲示板で今話題になっている方法で、既に何人かの人がこの方法を実践して楽しんでいます。
そこで僕も早速挑戦してみました。

具体的にどうやるかというと、まずCDのデータをパソコンに取り込んでWAVEファイルにします。
次にそのデータをフォーマット変換してくれるソフトを利用して、DVD-Audioの規格にアップサンプリングします。
僕はネット上でVC64というフリーソフトを入手して、それを使わせてもらいました。
最後にDVD-Audioのディスクを焼けるソフトを利用して、パソコンのDVD±RドライブでDVDを作成するのです。
それにはDigiOnAudio2というソフトを使いました。



ここで問題になるのは、VC64というソフトが音質重視で作られた非常に精度の高い計算をするソフトなので、相当の時間と相当の能力をパソコンに要求するということです。
変換の際、フィルターの速度を選択できるのですが、音質を最も重視した「超低速」モードを選ぶと、大変な時間を必要とします。

僕はXeonのデュアルCPUにメモリ4Gというかなり高性能なパソコンを使ったのですが、交響曲のひとつの楽章の変換に7〜10時間くらいかかります(笑)
つまり一晩中動かしっぱなしですね。

上の図は今日の昼前に「超低速」で処理を始めたジャズのCDですが、最初の1曲目の変換処理が終了する予想時間は、ご覧の通り夜の11時ちょっと前(11時間後)です(汗)
因みに全部で5曲入っているんですけど・・・(笑)

しかも下の図のように処理中はパソコンの能力をフルに使いっぱなし(CPUはふたつとも使用率100%になりっぱなし)なので、他の作業がほとんどできません(汗)

最初に長いマーラーの交響曲のCDを選んだのも失敗で、全曲終わるのに1週間くらいかかりました(笑)
最終楽章はそれだけで処理に2日近くかかることがわかったので、途中であきらめてそこだけ「中速」を選びました。
それでも7時間くらいかかったのですが、聴いてみたら案の定その楽章だけ音が少し悪くなってしまいました(笑)




肝心の音ですが、感覚的にはCDの波形のギザギザした階段のような斜面を、との粉で埋めるように滑らかにして、本来のアナログ的な波形に近付けようとしているような印象がありますが、実際の音もそういう感じに変化するから面白いですね。

きめ細かくクリーミーな感触に変わって、密度が増して細かい音が聞こえるようになります。
ためしにもとのCDを聴いてみると、不思議とやけに粗っぽい音に聞こえます。

「超低速」でDVD-A化したディスクの音は、特に音場形成に優れており、楽器の定位が非常にシャープになります。
その一方で「しなやか」過ぎて、少し力感が後退するような気もします。
時間の都合で「中速」で変換した楽章は、「超低速」と比べると、もとのCDの音に近付いたような少し荒っぽくてヒステリックな音になるようです。

CDプレイヤーの中には内部で瞬間的にアップサンプリングして処理している機種が多くありますが、このVC64の様にたっぷり時間をかけて変換の精度を高めてやると、より高い効果が出てくるようです。
時間がかかるのはOSのWINDOWSが遅いこともあるのでしょうね。
次期WINDOWSはトロンと組み合わせたものになるそうなので、その点はかなり改善されるかもしれません。

それはともかく、この作業はなかなか面白いですね。
手作業的で、しかも実際に効果が表れるから凄く面白い。
DVD-Aプレイヤーで再生する瞬間が待ち遠しくてワクワクするんです。

つい作業に夢中になってしまい、パソコンに専用機が欲しいとか、DVD-Aプレイヤーももっといいのが欲しいとか、いろいろ考えてしまいます。
そして今まで我慢して聴いていたCDをどんどん変換してやれば・・・なんていう構想を立ててしまうわけですが、処理に必要な時間と手間を冷静に考えてみると、対象のCDを愛聴盤の中からさらに厳選する必要がありそうです。
それに今となってはメーカーもDVD-Aにあまり力を入れていないようなので、新しいプレイヤーを探してもユニバーサルタイプばかりで、これぞという機種がありません。
今後もっと上位の規格が出てくる可能性もあるので、今さらDVD-Aにそんなに投資をする価値があるのだろうか?という疑問もわいてきます。

たしかにDVD-Aの製造工程は面白い作業ではありますが、CDのデータを無理矢理作り変えるわけですから、どう考えても過渡的です。
だから、正直なところ、どこまで力を入れるべきか悩んでいます。

実はまだ自分で作ったDVD-Aは1枚しか出来ていないんですよ。
だって処理に1週間もかかるんですから(笑)

今はジャズのCDを変換しているので、それを聞いてみてから、もう一度ゆっくり考えてみます(笑)

2004年 11月12日(金)
刑事スタスキー&ハッチ


この前喫茶店で朝食を取っていた時の事、店内に流れていた有線放送で、聞き覚えのある曲がかかりました。
はて、この曲何だっけ?
Don't give up on us, baby... って歌詞を覚えているじゃないか!

これは・・・そうだ。「やすらぎの季節」だ。
歌っているのはデビッド・ソウル。
一世を風靡した「スタハチ」のハッチだあ!

そこでまたも先日入手したネガの紹介です(笑)




何か二人とも生き生きとしていますねえ。
目が輝いている。
人生の絶頂期という感じです。

今はこの二人どうしているんでしょう?
デビッド・ソウルは家庭内暴力を起こしてかなり落ちぶれているようですし、ポール・マイケル・グレイザーも監督業に進んだけれど鳴かず飛ばずですし・・・

スタハチについては皆さんそれぞれの熱き想い(?)があることでしょう。

銃器に関してコメントすると、デビッド・ソウルは「ダーティ・ハリー2」に出演して、ハリー・キャラハンと射撃大会で一騎打ちをした時に使ったコルト・パイソンが気に入ってしまって、その後のスタスキー&ハッチでもパイソンを使っています。
当時のコルト社はまだ元気で、中でもパイソンは銃のロールスロイスと言われるほどガンブルーの仕上げが良かったんです。
僕もアメリカで撃ったことがありますが、機械工作の精度がいいのか、ダブルアクションで撃ったときの感触が、ぬるっとした独特のしなやかなものでした。

ポール・マイケル・グレイザーはS&WのM59でした。
番組のヒットを見るやすぐにモデルガンメーカーが商品化。
当時としては、かなりの出来の力作で、僕も渋谷に買いに行きました。
お店では当然のようにパイソンとM59がバカスカ売れていました。
僕も一度も発火せずに今でも持っています(笑)

雑誌ではスタハチのモデルになったといわれる二人組の現職の刑事が紹介されました。
映画では「フリービーとビーン大乱戦」という作品が、スタハチの元になったという触れ込みでした。
何でもかんでも「あのスタハチの・・・」でしたね(笑)
テーマソングは今でもスポーツニュースなんかで使われることがありますね。

最近スタハチがリメイクされて、この二人も出演しているという話ですが、出来はどうなんでしょう?
たしかこの二人は仲が悪いという噂もありました。

でもこの写真を見ていると、「スタさん!」「ハアッチ!」という二人の掛け声が聞こえてくるようです。

2004年 11月8日(月)
インディアン・サマー


何度か紹介したことがありますが、Capture4という画像加工用のソフトがあります。
ニコンのデジタル一眼レフと組み合わせて、特にRAWモードで撮影したデータに威力を発揮するソフトです。

で、このソフトにアドオンできる nik color Efex Pro という画像フィルター専門のソフトウェアがあります。
面白そうなので買ってみたのですが、これがまた凄い!
「凄い」というか「ずるい」というか・・・(笑)

正式名は nik Color Efex Pro 2.0 Complete Edition というのですが、これには合計で75種類ものフィルターが用意されています。
ほとんどは非常に高度な画像処理を行うフィルターで、プロレベルの人が使うものでしょうね。
(ちなみに僕はアマチュアです・笑)

季節は秋、ちょうど紅葉の時期ということで、今日はこれでいたずらしてみました。



インディアン・サマーというフィルターがあります。

これは画像の中から「葉」の部分をソフトが判断してくれて、その部分にのみ紅葉の色を付けてくれる、というとんでもない機能のフィルターです(笑)

まずはこれがオリジナルの写真です。
この写真にインディアン・サマーをかけるとどうなるか?!


おおー!
お見事!

空の色は変わらないのに、見事に葉っぱだけ赤くなりました。

ボタンを1回押すだけでこのような結果が出るんです。

もちろん色は、赤っぽいのや黄色っぽいのや、数種類の中から好きなものを選んで、好きな強さでかけることができます。


上の写真は極端にかけすぎていますね。
もう少し冷静に微妙なかけかたをするのが本当なのでしょう(笑)

これがオリジナルの写真です。


ちょっとオレンジ色にしてみました。
空の色は見事に影響を受けません。

これと同じことをphotoshopでやったら、大変な作業量ですよ。


もう少し赤くしてみましょう。

ああ、これは少しやりすぎですね。

僕はいつもやりすぎてしまうタイプなんです(笑)


イヤー、簡単にできるので面白いですな(笑)

これはオリジナルです。


ちょっと黄色くしてやりました。

このソフトはけっこう重いので、大きくプリントすることを前提として大きな画像データに処理すると、貧弱なパソコンだと気絶してしまいます(笑)


えい、今度は赤だ!

またやりすぎました(笑)

葉っぱの色は盛大に変わりますが、木の幹の色はあまり影響を受けません。
空の色はほとんど変わりませんね。

そうか。
いくつかのフィルターをかけた結果を適当に重ねてやればいいんですね。

画像を重ねるのはCapture4では出来ないので、photoshopを使ってレイヤーを何重にもして、消しゴムツールでゴシゴシ消してやればいいんですね。

塗り絵みたいで面白いや!


インディアン・サマーは紅葉専用のフィルターですが、もうひとつ葉っぱ関連ではフォーリッジというフィルターがあります。

これは葉の緑色を強調するフィルターです。
コンピューターが葉っぱの部分だけを判断してくれるんです。
どうやっているんでしょう?(笑)

これはオリジナルの画像です。


フォーリッジで葉っぱを明るめの緑にしてみました。
見事な効果です。

それにしてもプロの人はよほど「葉っぱ」が好きなんですね(笑)

何に使うのかは明白です。
これから旅行代理店の店先に並んでいる「秋の紅葉ツアー」のパンフを見たら、このソフトのことを思い出してしまうでしょう(笑)

2004年 11月7日(日)
ジョニー・キャッシュ


eBayオークションで面白いものを取りました。

アンディー・アンダーソンがジョニー・キャッシュに贈ったリグです・・・・
と書いても何のことかさっぱりわからないかもしれませんね(笑)

アンディー・アンダーソンというのは、時折書いていますが、ガンベルト造りの神様とでも呼ぶべき人で、スティーブ・マックィーンやクリント・イーストウッドといった、そうそうたるメンバーのガンベルトを製作した、正真正銘のカリスマ職人です。

ジョニーキャッシュというのはカントリー歌手の大御所のひとりで、こちらもかなりの大物です。
常に黒尽くめのクールな服装で「マン・イン・グラック」の異名を持ち、その語るような味わいのある音楽は多くのアメリカ人に愛され、グラミー賞を数回受賞しています。
奥さんはカントリー音楽の名門カーター家の一員ジューン・カーター・キャッシュで、彼女のアルバムもグラミー賞を受賞しています。
ジョニー・キャッシュは2003年9月に亡くなりましたが、その時は「巨星堕つ」とまで言われました。

なんて偉そうな事を書きましたが、僕はカントリーの知識皆無で、今回のことがきっかけでジョニー・キャッシュという人を知ったんです(笑)
下がジョニー・キャッシュのアルバム「エッセンシャル」の表紙です。




ジョニー・キャッシュが亡くなり、長年キャッシュのバンドでギターを務めていたボブ・ウートン氏が、身辺整理のため、身の回りにあったキャッシュにまつわる品々を、オークションに大量に出品したのです。

その中でたまたま僕の目にとまったのがこのガンベルトでした。




アンダーソンのリグというものは、ただアンディ・アンダーソンが作ったというだけで数百ドルになるのが普通で、それをさらに日本に持ち込むと十数万円かそれ以上の金額になってしまいます。
ましてや今回は、アンダーソンが敬愛するジョニーキャッシュに個人的に贈った特別なもの、ということで、カタログ上の標準品には無い特殊な装飾が施してあり、付加価値は抜群です。

一体いくらになるのだろう、と興味深く見ていたのですが、ふざけ半分に低い金額で入札してみたら、何とそれで落札されてしまいました。
オークションはたまにこういう事があるからやめられませんね。

もっとも情けない話で、その時点ではジョニー・キャッシュが誰なのか知らなかったんですが(笑)

後でわかったことですが、ジョニー・キャッシュの使っていたギターがオークションにかけられた時は、1400万円で落札されたそうです!




このリグには非常に面白い物語がありました。
ボブ・ウートン氏によるとそれは次のようなものでした。

このリグは、アンディ・アンダーソンにより1965年に作られ、ジョニー・キャッシュにプレゼントされたものです。
キャッシュはこのリグをいたく気に入っていました。
ところがあろうことか、数週間後、リグは何者かによって盗まれてしまったのです。
盗まれた時のキャッシュの落胆振りは大変なものだったそうです。

それから数年後、アメリカ北部で仕事をしていたジョニーとジューンが、質屋の前を通ったところ、何とこのリグが飾られているのをみつけたのです!
ふたりは興奮しながらリグを取り戻しました。

ところがこのリグの前のオーナーは痩せていたらしく、ベルトを短く加工しようとして一部を切り刻んでしまい、芸術品を台無しにしてしまいました。
それを見たキャッシュは、もはや自分がそれを着用するわけにはいかないことを悟り、この犯人を恨みました。
そしてリグをギタリストのボブ・ウートン氏にくれたのだそうです。

ウートン氏はちょうどキャッシュがカーク・ダグラス主演のウエスタンに出演している頃にこのリグをもらったそうです。
調べたところそれは「A Gunfight 」という1971年の日本未公開の作品でした。




リグの裏側には「 TO Johnny Cash FROM Andy Anderson 1965 」と刻印されています。
リグはアンダーソンの黒い「カリフォルニアン」モデルのSAA7-1/2インチ用をベースに、銀色の鋲で全面を装飾してあります。
ジョニー・キャッシュの黒尽くめをイメージしたデザインでしょう。

ベルトの先端部分は強引にカットされていますが、途中で改造が上手くいかないと悟ったのか、放り出してしまっています。ひどいことをするものです。
また、犯人はオリジナルのバックルを取り外して安物に交換しています。
リグのデザインと、革製のベルト留めが無いことから判断して、オリジナルはアンダーソンのスターリング・シルバー製のバックルであった可能性が高く、それはそうとうの額で売れたはずです。




こうして数奇な運命をたどったこのガンベルトは、ついに日本人の謎のコレクターのもとへと海を渡ってやってきたわけです。
その不思議な歴史に、僕が新たな1行を加えてやったわけですな(笑)

そうそう、これも何かの縁で、ここのところ毎日ジョニー・キャッシュのCDを聞いています。
繰り返し聞いているうちに、だんだん気に入ってきました。
今日も頭の中ではジョニー・キャッシュが鳴っていました(笑)


2004年 11月6日(土)
戦後

昨日オークションで取った荷物が、またアメリカから届きました。

日光の金谷ホテルが 創立80周年の記念に発行した写真満載のパンフレットです。
外国人のお客さんにも配られて、それがアメリカ人の家の屋根裏で眠っていたのでしょうね。
ほぼ完全な形で、当時の封筒に入った状態でした。

80周年といっても、金谷ホテルは昨年130周年記念だったので、今から50年も前のものです。

50年前といったら、戦後間もない頃だよなあ・・・なんで漠然と考えていたのですが、手にとって見ているうちに、それが僕の生まれる「ほんの8年前」であることにはたと気付き、愕然となってしまいました(笑)
自分で「戦後間もない」なんて思ってしまったことに!

昔よく母親から「あなたは自分の父親の年代の人を、江戸時代に活躍した人と同じくらいに考えているのではないか?」なんて言われました。
僕が時折歴史に関してでたらめなことを言うからです。
そんな時僕は
「だって今から江戸時代までの期間を真ん中から半分に区切ってみなよ。その前の半分で生まれた人でしょう?現代より江戸時代に近いということさ」
なんて反論しました。

でも今度は自分が言われる番になってしまったようです。
10代の若い女の子が、例の薄気味悪い鼻にかかった声で
「おじさんの生まれた頃って、まだ戦争やってたのー?」
なんて言われてしまうんです(笑)

もっともかつてアメリカと戦争をしたことを知らない人が多いのかな?
軍装マニアの間では、「戦争」というとベトナム戦争のことをさすようですから。
ベトナム戦争ならたしかに子供の頃やっていましたからね。

ここに来られる方は同年代の人が多いでしょうから、みな同じですよ(笑)
皆さん「戦中派」というわけです。



会社のスキャナーを使ったら、大判フィルムのネガを簡単に読み込めました。
今日はリ−・ヴァン・クリーフのネガを公開しましょう。
これはモーティマ大佐の時でしょうね。
いつ見てもこの人はカッコイイです。

リー・ヴァン・クリーフは以前サントリーのCMに出ていたので、ご存知の方が多いでしょう。
もっともそれ以前に、この人があまりにカッコ良くて有名だから、CMに起用されたんでしょうが。

でもあのCMを撮影した時って、さぞや大変だったろうと思うんです。
というのも、この人、物凄いアル中だったんだそうです。

「怒りの荒野」というマカロニ・ウエスタンの佳作があるのですが、これのDVDに特典として、かのジュリアーノ・ジェンマへのインタビューが付いています。
ジェンマは今は引退して芸術家として活躍しているんですね。

で、話がクリーフのことになると、ジェンマの顔が少し曇って「とてもいい人物だったが、お酒が入ると人格が変わってしまい、皆怖がって近寄らなかった・・」というような事を言うんです。
それを見たとき、ああ、なるほど、そうか・・なんて妙に納得してしまいました。

リー・ヴァン・クリーフは、長い間ハリウッドで悪役の下っ端を演じる下積み時代が続いた人です。
それがイーストウッドといっしょでマカロニで花開いたんですね。
下積みが長かったからアル中になってしまったのか、それともアル中だから良い役が回ってこなかったのか・・・

僕は彼を見ると、ゲーリー・クーパー主演の「真昼の決闘」のファーストシーンで、いきなり彼が画面いっぱいに出てくるシーンを思い出します。


2004年 11月3日(水)
シークレット・ウィンドウ

今日はお休みでした。

僕が机の上に置いてあるスピーカーでJ-WAVEを流していたら、居間でMrs.COLKIDも自分のスピーカーで同じJ-WAVEを流しだしました。
だから家中どこにいてもJ-WAVEが聞こえてきました。
ところが、僕の部屋の音より奥さんの出している音の方が明らかにいい!

僕が机の上で使っているのは、アンプがエレキットの300Bを使った管球アンプキットのTU-8730で、スピーカーはオルトフォンのCONCORDE105です。スピーカーのネットワークは自作の銅箔コイルを使ったものに変えてあって、音はオリジナルよりかなり良くなっています。
奥さんのは、アンプがテクニクスのセパレートアンプで、スピーカーはロジャースのLS3/5A。

価格もLS3/5Aの方が上ですが、音はもう一聴してロジャースの勝ちですね。
しゃくにさわるくらい差があります(笑)
聞いているうちにスピーカーを買い換えようかという気になってきました。
どうせなら上級機のLS5/9の中古でも買うか、それともハーベスの後継機を買うか・・・なんて考えていましたが、よく考えたら、僕、去年LS3/5Aのユニットを購入して持っていたんです。
箱だけ作れば出来上がりなんですね。

でもあのスピーカー、真空管のシングルのアンプで鳴るんでしょうかね?
ネットワークが複雑で重いスピーカーですから、経験から言うと、トランジスタの駆動力の大きいアンプじゃないと上手くドライブできないです。

余談ですが、最近のネットワークは自作でもインピーダンス補正回路をちゃんと入れるんですね。
長岡時代は、あれは音が悪くなるという理由で、入れないことが多かったです。
ユニットにヨーロッパ製のものが増えてきたからでしょうか?
鮮度よりフラットネスや位相特性の方を重視するようになったのかな?


話がそれましたが、ジョニーデップ主演の「シークレット・ウィンドウ」を見てきました。
日比谷のスカラ座です。

今日は水曜日のレディースディということで、女性は1,000円で見られます。
さらには休日だったこともあり、映画館は女性でいっぱいでした。

また、スカラ座は新しくて綺麗で、なかなか快適な映画館でした。
全席指定なのですが、取れた席が少し端のほうで、どんなものかと心配していたのですが、意外に気にせずに映画に没頭できました。
劇場の勾配がきつめで、前の人の頭がまったく気にならないところがいいですね。
このくらいしないとホームシアターに対抗できないのかもしれません。

ところで肝心の映画の出来の方ですが・・・まあ、ほどほどの佳作といったところでしょうか?(笑)
悪くはないけど、驚くほど良くもありませんでした。

スティーヴン・キングの原作は映画化すると失敗するので有名ですが、この作品も多少その気を感じました。
多分小説の方は面白いのでしょうが、この人の原作は、映像化すると設定にリアリティが希薄になるんですよね。
他の作品でも同様の感想を持つことが多いです。
今回の作品では、全編がある種の「謎解き」になっているんですが、最初からどこか非現実的な要素をはらんだ設定なので、「結末は多分こうなるのでは・・」と想像した通りになってしまい、途中で先が読めてしまうんです。

オタッキーな役が大好きのジョニー・デップですが、今回はまあまあはまり役で、いかにも彼が好きそうな役柄でした。
映画のハラハラドキドキ感はけっこうあったので、まったく見る価値のない作品というわけではありません。
一度見ておいて、まあ損はないでしょう(笑)

この前見た「コラテラル」が予想外の傑作だったので、この作品はかすんでしまったように感じます。
Mrs.COLKIDも同じような感想だそうです(笑)
僕は「コラテラル」の方はもう一度見てもいいくらいです。

2004年 11月2日(火)
オークション

先日も書きましたが、今新しいホームページを作っています。
今から百数十年前の明治初期の頃が舞台です。
関連する書物を何冊か購入して読みました。

ふと当時の資料がないかと思って、オークションをのぞいてみました。
日本のヤフオクには、例によってろくなものが出ていないのですが、もしやと思ってEBAYを見てみたら、案の定何点も関連したアイテムが出ています。
しかも安い。
こういう時、やっぱりEBAYは便利ですね。

早速何点か落札して送ってもらいました。
100年くらい前にアメリカ人が日本から自国に持ち帰ったものを、また日本に送ってもらうのですから、不思議な話ではあります。
その間に一回戦争しているわけですからね(笑)

あちらの人はこういうものを平気で売ってしまうんですよね。
日本人だと「これは価値があるんだ」とか言って、後生大事にしまっておくでしょう?
あるいは友人に自慢するか(笑)
でも西欧の人はあっさり売ってしまう。
お祖父さんや曾お祖父さんの想い出があってもお構いなし。
むしろ、より大切にしてくれる、価値のわかる人のところへ渡った方がいい、そして売ったお金で子孫の私は幸せになれる・・・という合理的な考え方なのでしょうね。





ところでEBAYを閲覧しているうちに、他にも面白いものを見つけて、何点か落札しました。

EBAYはホルスター関係やテディベア関係等、毎日必ずチェックしていたのですが、今回は他の分野のものを見たのが間違いの始まり、つい欲しくなってしまい、次々と入札してしまいました。
大して高価なものは買っていないのですが、塵も積もれば山、合計すると案外な金額になってしまいます。

それらのグッズが毎日のように到着しているのですが、その中で今日届いたものをご紹介しましょう。



これはラクエル・ウエルチですね。
すっぽんぽんの裸の上に神様アンディ・アンダーソンのホルスターを付けるという強烈なショットです。
でも普通のスチル写真だと思ったらさに非ず。

実はこれは写真(プリント)ではなくて白黒の大判ネガなんです。
ネガから僕が自宅のスキャナーでスキャンしたんです。
アメリカのスタジオが保有していたスターのネガフィルムを大量に放出したんですね。
とりあえずはその中からウエスタン関係のネガを押さえました。

しかもこれは、一般に知られているスチルではなくて、テスト撮影の写真なんです。
メイクや衣装、光線の具合なんかを見るために撮ったんでしょうね。
この時採用になったラクエル・ウエルチのヌードは有名な写真で、僕も実はガンレザーのページのアンディ・アンダーソンの項で使わせてもらっています。



これを外すわけにはいきません。
ハリー・キャラハン刑事ですな!
でもイーストウッドは人気がなくて、案外値段が上がりませんでした(笑)

スターによって人気の度合いにかなり差があるのが面白いですね。
モンローやマックイーンは当然ですが人気がありました。
それと女優さんには熱狂的なファンがいるのか、予想外に値段がつり上がることがあって、前記のラクエル・ウエルチはかなりの値段になってしまいました。
まあ、あれを見れば理由はわかりますが・・・(笑)



これは荒野の七人の有名なスチルです・・・いや、正確には有名なスチルを撮る何枚か手前のショットです(笑)
よく見る写真は七人が「7」の字になるように並んでいるんですね。

手前から、

クリス(ユル・ブリンナー)
ヴィン(スティーブ・マックイーン)
チコ(ホルスト・ブッフホルツ)
オレイリー(チャールズ・ブロンソン)
リー(ロバート・ヴォーン)
ハリーラック(ブラッド・デクスター)
ブリット(ジェームズ・コバーン)

・・・と、まあこれだけ並んでいるんだからお買い得ではありますね(笑)

実はこれらのネガはサイズが大きくて、僕のスキャナーでは一度に読みきれないんです。
数回に分けてスキャンして、それらをPHOTOSHOPでつないだんですね(汗)

そういうわけで重労働なので、今日はこの辺でやめておきます(笑)