2004年 7月27日(火)
清水白桃


きよどんさんから桃の第二弾が届きました。
今度は「清水白桃」だそうです。前回のは「白鳳」ですね。
えー・・・実はまだ前回の分のお支払いも済んでいません・・・(汗)
きよどんさん、金額と振込先を教えてください・・・

2004年 7月26日(月)
マスター・アンド・コマンダー

劇場公開時に見に行けなかった「マスター・アンド・コマンダー」をDVDで見ました。
今回は居間のソファーベッドを出して、冷房の効いた部屋でのんびり寝転がりながら100インチスクリーンを見る、という極めて贅沢な環境で鑑賞しました。
ホームシアターも映画館に対抗するならこのくらいしないとね(笑)

「マスター・アンド・コマンダー」は映画館に見に行きたかったのですが、結局機会を逃してしまいました。
良いという噂は聞いていましたが、どうも配給会社の宣伝の方法がうまくなく、興行成績はイマイチだったようです。
しかし何といってもアカデミー賞を2部門で受賞し、他にも多くの部門でノミネートされた作品ですので、十分に見応えがありました。
なかなか優れた作品ですので、興行的に失敗したのはかわいそうでしたね。



物語の舞台は1805年のナポレオン時代、、優勢なフランス軍の高性能戦艦アケロン号に対し、真っ向勝負を挑むイギリスの戦艦サプライズ号の凄まじいまでの戦いを描いています。
子供まで徴兵して乗船させていることから、お涙頂戴モノのような宣伝をしたらしいのですが、実際には子供を含めて文字通り肉弾戦の壮絶な戦いの描写に徹しており、この宣伝文句がボケていたのではないかという批判が出ています。

この時代の船を舞台にした物語の映画というのは、「海賊もの」という形で以前からあったように思うのですが、それらはもっと明るくて華麗な世界に描かれていました。
この映画は当時の海戦を非常にリアルに描いており、死を恐れぬ男たちの血みどろになった戦いぶりが強烈であり、また新鮮でもあります。
最近の映画手法でこの時代をリアルに描写すると、何となく臭ってきそうな薄汚い登場人物たちが大勢出てきますが、今回は何日も風呂に入れない閉鎖された空間が舞台なので、さらに凄いことになっています(笑)

オーブリー船長を演ずるラッセル・クロウは完全なはまり役で、執念を糧に戦う古典的な軍人の男を好演しています。
また親友の知性派マチュリン医師役のポール・ベタニーが素晴らしく、暴走していく船長にブレーキをかける対照的な役柄をうまくこなしています。
この二人は正反対の考え方の持ち主で年中対立していますが、一方で互いにひき合う部分もあり、毎晩二人で楽器を演奏するという親友同士の関係にもあります。

こちらよりも火力、防御力、速力等すべての性能で勝っているフランスのフリゲート艦に対し無謀な戦いを挑んでいく船長に、さすがの海の荒くれ男たちも不信感を持つようになりますが、彼らを強引なまでに統率していく船長と、それをいさめる医師、それぞれの考え方、個性の違いが大変面白く、同時にこういう場でのリーダーシップのあり方についても考えさせられました。

音響はオスカーを取っただけに出来がよく、船内のきしみ音や砲弾が頭上を飛んでいく音がサラウンドを駆使して再現されています。
着弾時の破壊の描写にも不気味なリアリティがあり、今までにないタイプの恐怖を味わえます。
物語を複雑にせず、フランス艦との戦術合戦の面白さに徹しているところがいいですね。

船同士の戦いというものは太平洋戦争の時の記録を読んでも、「逃げ場所がない」という理由で凄惨な戦いになることが多いようです。
正面から敵の攻撃をまともに喰らい、一瞬で体が四散してしまう、というようなシーンがよく出てきます。
その上船の動きがのっそりとしたものなので、余計にハラハラさせられるのです。

Mrs.COLKIDの感想:
「ラッセル・クロウが良かった。目の下がった三枚目の顔の人なので、グラディエーターの時はイマイチだったけど、今回の役はぴったりだった。続きがありそうな終わり方なのが気になった」

2004年 7月25日(日)
AA

これは丸井で買ってきたタマゴです。

タマゴといってもそんじょそこらのタマゴとはわけが違います。
何と!ウコッケイのタマゴなんです。

と言っても誰も驚かんでしょうが(笑)、値段を聞いたらビックリです。
この箱入りのタマゴは2個で税込み1,050円もするんです。
つまり1個500円のタマゴなんですね、これが(笑)
Mrs.COLKIDに頼み込んで買ってもらいました。

ウコッケイのタマゴなんてそれほど珍しいものではありません。
Mrs.COLKIDの田舎にいるウコッケイのピーチャンなんて毎日のよにタマゴを産みますし、先日も大量にもらってきたばかりです。
あのピーチャンのタマゴはそんなに高価なものだったんだ、と言ったら、ピーチャンにはたいしたエサをあげていないから相当違うと思う・・・とMrs.COLKIDが言いました。
たしかにピーチャンは貝殻のかけらばっかりつついているものなあ・・・(笑)




最近はオーディオにばかり力をいれていて、他の分野がおろそかになっているようにみえますが、そんなことありません。
僕の「陰の趣味」でもあるベアとホルスターに関しても、人知れず精力を傾けています。

特にホルスターは毎日必ず海外のオークションをチェックしており、めぼしい物を見つけたら入札し、日々着々とコレクションは増大しています。
と言っても欲しいものをすべて買っていては財力が追いつかないので、対象を絞って入札しています。
今は1800年代のアンティークではなくて、主に20世紀のハリウッド全盛期のガンベルトを収集対象にしています。

この分野に関しては、興味のある人が非常に少ないので、あえて日記で取り上げなかったのです。
多分日本国内で興味のある人は、数えるほどしかいないのではないでしょうか?



ハリウッドで西部劇全盛の頃に活躍したガンベルト職人というと、アルボ・オジャラやアンディ・アンダーソンがあげられます。

保守的なアルボ・オジャラに対して、アンダーソンは極めて革新的でかつ美しい製品を作った人で、故人ではありますがカリスマ的な人気があり、伝説の人にもなっています。
映画関係ではジョン・ウェインやスティーブ・マックイーン等、大所のガンベルトを作ったことで有名ですが、特に彼のリグ(装備)を愛して止まなかったクリント・イーストウッドの作品では、アンダーソン・リグのスクリーンへの露出度が大きく、広く一般に知られるようになりました。

イーストウッドが一連のマカロニ・ウエスタンで腰に巻いていた「連続したステッチの入ったカッコいいガンベルト」と言えば、わかる人もいると思います。僕と同じ世代の人にはあのベルトに憧れた人も多いはずです。
「夕陽のガンマン」で銃を奪われたリー・ヴァン・クリーフに、イーストウッドが自分のガンベルトを渡すシーンなんかが強く印象に残っていますね。

あの模様はガンファイター・ステッチと呼ばれる装飾兼補強用のステッチなのですが、日本でもあのステッチを入れたズボン用のベルトがよく売られていて、僕はベルトを買う時は必ずそれを選びました。
あれだけよく売られていたということは、アンダーソンの名前さえ知らなかった大勢の日本人が、その美しさに惹かれていたということでしょうね。


上の写真は最近入手したアンディ・アンダーソンの「AA」というホルスターです。
アンダーソンは第二次世界大戦で腕を痛めており、そのため銃を抜く時に腕に負担をかけないように銃を前傾させて腰に固定する革新的な方法を発明しました。
彼は腰の高い部分にホルスターを固定する方式を好み、「AA」はその代表的な機種と言えます。
多分それ故自分の頭文字を取って「AA」と命名したのでしょう。
また彼は生前7-1/2インチという銃身の長いコルトを好んで使用しており、このサンプルもちょうど7-1/2インチ用であり、まさに彼のもっとも好んだホルスターそのものの仕様になっています。



裏側にはご覧の通り「AA」という流麗な文字がスィベルナイフで刻んであります。
もしかすると弟子の職人ではなくアンダーソン自身が刻んだものかもしれません。

それにしてもアンダーソンの作ったホルスターのラインは、本当によだれが出るほど美しいですね。
そう思いませんか?
えっ?そんなことを感じるのは革フェチのお前だけだって?
そうかなあ・・・(笑)

2004年 7月21日(水)
マニトウ

先日プリアンプを中古で購入したと報告しました。
ジェフ・ロゥランド・デザイン・グループのシナジー・マニトウという製品です。
毎日会社から帰ると許される時間まで音を聞いていますが、今のところかなり満足しています。

僕はもともと同社のコンスメイトという古いプリアンプを使っていました。
別に同社の熱烈なファンというわけではなく、当時候補となるバランス回路のプリアンプが2、3機種しかなく、その中からたまたまコンスメイトを選んだにすぎません。
でも長年その音に親しんできたため耳が慣れてしまったのか、今回もお店で数機種聞かせてもらったところ、聞いた瞬間に「これがいい」と思ったのが、やはりジェフ・ロゥランドの製品であるシナジー・マニトウだったのです。

この製品は、同社の人気機種のシナジーというプリアンプに、上級機のバッテリー駆動の機能を組み合わせて、50台限定で売られた同社の15周年記念モデルです。
音はコンスメイトと比べると相当進化しており、音の品質の点では比べものにならないほど向上しています。
特筆すべきはSN感で、噂には聞いていましたが、何かの間違えではないかと思うほど「静か」です。
無音の部分では、まるで吸い込まれるような一種異様な静けさを体験できます。

デザインに関しては賛否両論あるようですね(笑)


僕はなぜかプリアンプに関しては中古で買うことが多いです。
この前のコンスメイトも中古でした。
何故だろう?と考えてみたのですが、理由がよくわかりません。

CD時代になった時プリアンプ不要論が流行りましたが、実際にはプリアンプが音質全体に与える影響は極めて大きくて、ここにいいものを持ってこないとダメなことも事実です。
高額なものが必要である、という思いと、本当は無い方が鮮度の高い音がするのに、という相反する思いが複雑に絡み合い、結果として中古品に走ってしまうのかもしれません。

ところでデジタルアンプになったら、今度こそ本当にプリアンプは不要ですよね?
違うのかな?

2004年 7月16日(金)
桃がきたよ

今年もきよどんさんから桃の第一弾が届きました。
まだお金払ってないけど、もうみんなで分けちゃった・・・(汗)
とりあえずは写真を載せておきます(笑)

2004年 7月12日(月)
フライング泥酔マン

霧降高原・大笹牧場で変なものを買ってしまったと書きましたが、それがこの「空飛ぶ泥酔マン」です。

僕は観光地でその場所に脈絡のないものを買うのが嫌いで、普段だったら絶対に買わないのですが、今回は魔が刺したと言うか、何と言うか・・・(笑)

きっと仕事のことで頭が一杯で思考能力が停止しかかっていたのでしょう。
何で日光まで行って東南アジアのお土産品を買わなくてはならないのか・・・
恥ずかしいのでMrs.COLKIDのいないうちにそっと買いました(笑)

黄鮒といっしょに吊り下げておこうかな・・・
子供の頃「空飛ぶジャイアントロボ」が懸賞で当った時のことを思い出しました。


やっぱり何処かおかしかったのかもしれません。
もうひとつ変なものを買ってしまいました。

それが下のクワガタのキーホルダーです。
何と本物のクワガタをアクリルで固めてしまったものです。
すごいグロテスク!
動物愛護団体が何と言うか・・・

他にもサソリやトカゲを固めたものも売っていました。
さすがに哺乳類はありませんでした(笑)
これまた東南アジア製です。
どうせならと日本で見たことのないクワガタを選びました。
「カラカネオオキバ」だそうです。

そう言えば昔ミドリガメを炒めて固めたキーホルダーを売っていましたね。
あれ誰が作ったんだろう?
生きたまま作るんでしょうか?
残酷なことをするものです。


こうなったらもうひとつ写真を載せましょう。

最近買ったプリアンプです。
ジェフ・ロゥランド・デザイン・グループのシナジー・マニトウです。
下の光った銀色のやつですね。
中古で買いました。
今も音を聞いています。

感想はまた別の機会に・・・

2004年 7月11日(日)
またも日光です(汗)

性懲りも無く、また日光に行ってきました(笑)

別に日光が好きで好きで仕方がない、という訳ではなく、先月書いたようにホテルの無料宿泊券があって、その期限が迫っていたので、無理して行ってきたのです。
本当は仕事が忙しくてとても行ける状態ではなかったのですが、券を使わずに捨てるのも勿体無かったので、気分転換をかねて出かけることにしました。
例によって仕事が終わらなくて、結局今回も土曜の夜出発して、ホテルに到着したのは午後10時半頃でした。

前回は奥日光の中善寺Kホテルでしたが、今回は少し手前の日光東照宮の前の丘の上に建っている本家Kホテルに泊まりました。
歴史のあるとても古い建物のホテルです。

中善寺Kホテルが新しくて近代的なホテルであるのに対して、本家の方は、古くて床がギシギシいうような伝統的な建物です。
廊下などの内装はどぎつい色使いのところもあり、ちょっと薄気味悪い時があります。
こういうデザインは当時流行っていたのでしょうか?
今見るとちょっと違和感がありますが、そうは言っても皇室の方も泊まられるのですから、伝統のあるホテルなのです。


今回は夜遅く行ったこともあってか、案内された部屋は迷路のような通路をどんどん進んだ一番奥にある山側の角の部屋でした。

広くてきれいにされてはいるのですが、数十年前のセンスで作られた古い部屋でした。
電気のスイッチや水道のコックのような金具の部分のデザインを見ると、いかにも古いのが伝わってきます。
こういう金具を見るのは、ヨーロッパの裏町の宿に泊まった時以来ですね(笑)

古いホテルというのは壁やものに過去の様々な歴史が染み付いているような感じがしますね。
僕はその古臭さがけっこう面白かったです。
たまにはこういうのもいいでしょう(笑)





日光に来てはみたものの、仕事があるので翌日は早めに帰らなくてはなりません。
もう何度も来ているので今更見物するものも無く、とりあえず霧降高原の方へ向かってみました。

以前紅葉の季節にも来た場所で、有料道路の途中に六方沢橋という深い谷に架けられた壮大な眺めの橋があるんです。
高所恐怖症の人には辛いような高さの場所で、みな車を停めて絶景を楽しんでいます。
ここで地震が起きたら嫌だなあ・・・と思いました(笑)
これが橋から見た眺めです。

足元を見ると地上ははるか百数十メートル下で、思わずカメラを持つ手に力が入ります。
天気がいまいちで、雷雲が発生して時折稲光が走ります。

ま、この景色を楽しむだけでもかなりの気分転換にはなりますね(笑)

その後は大笹牧場に寄って、そこから右折して山道を今市へと下っていき、そのまま東北道で帰宅しました。
大笹牧場では大変くだらない物を買ってしまったのですが、それについてはまた今度(笑)



2004年 7月7日(水)
車検

主にMrs.COLKIDが乗っているピエール(プジョー206)が車検を迎えました。
この車はプジョーのディーラーで試乗車として使われていたものを中古で購入したものです。
途中「暴走事件」等ありましたが、今はまあ調子よく動いています。
昔はフランス車というと「故障」の代名詞のようでしたが、最近の車は以前ほどひどくはないようです。

プジョーから車検のお知らせが来て、それに6万数千円と書いてあったので、これに整備代がいくらか上乗せになるんだなと思い、早速ディーラーに車を預けました。
その際その6万数千円を支払いました。
ところが数日後、車が出来上がってみると、さらに8万数千円かかり、合計で15万円くらいかかることがわかりました。

エンジンオイルとブレーキオイルを交換したとお店の人が言っていた・・・とMrs.COLKIDから聞いて
「その程度で8万円もかかるわけないよ。何かの間違えでは?」
と言ったのですが、結局何の間違えでもなく、請求書にはさらに¥85,260かかったことが明記されています。


実は僕、車検って初めてなんですよ。
しかもBMWなんかはサービスフリーウェイに入っていると整備費0円なので、一度も維持費を払ったことがない。
だからそんなにかかるとは思っていませんでした。

たまたま親戚に会ったので、車検がいくら位かかるのか聞いてみたら
「そうだねえ・・15万円くらいかな」
と言われました。

そんなに高いの?と思ったところへ、偶然BMWのTさんが来たので、車検っていくらくらいですか?と聞いたら、
「○○さんの場合はサービスフリーウェイに入られているので、15万円くらいで、それ以上は一切かかりません」
とにこやかに言われました(笑)

で、Mrs.COLKIDも自分が働いている会社で社員の人に聞いてみたら
「そうねえ・・15万くらいじゃない?」
と言われたそうです。

こうなると常識がないのは僕の方である、ということが明確になってしまいました(笑)

そうですか。
車検ってそんなにかかるものなんですか・・・
ウーン・・・
ま、いつもより徹底した整備をするのだから、当然といえば当然なのかもしれませんが、それにしてもどこか不明瞭な部分が残るような気がするのは僕だけでしょうか?

2004年 7月4日(日)
ワイルド・レンジ

「ワイルド・レンジ/最後の銃撃」・・・久々に本格的な西部劇の登場です。
しかもロバート・デュバルが出ているとなると、これはもう期待せずにはいられません。
個人的には今年もっとも注目している作品です。(あくまで個人的にね・笑)

ロバート・デュバルの出演した西部劇といえば、かの傑作TVムービー「モンタナへの夢(ロンサム・ダブ)」があり、これは「シェーン」と並び称されるほどの名作西部劇です。
アメリカではロンサム・ダブの中でロバート・デュバルが被っていた帽子やブーツのレプリカが売られており、僕の従兄弟の働いている乗馬クラブでも、ロンサム・ダブに憧れて来る人が跡を絶たないそうです。

そういうわけで、ロバート・デュバルが西部劇に出るというだけで、ファンにとっては涙ものの話なのです。
ケビン・コスナーが西部劇に強い思い入れを持っているのは明白なので、きっと同じ思いでロバート・デュバルに出演を依頼したことでしょう。

とは言っても西部劇ブームが消え去って久しい日本では扱いがとても小さく、上映館も近隣では銀座シネパトスくらいです。
この映画館は道路の真下にあって、定期的に電車の通過する音がゴーゴーと鑑賞を邪魔するという、銀座とは思えない薄汚い場末の映画館なのです。

小さい映画館でしかも上映館が少ないことがあってか、劇場は満員で一部立ち見が出るほどでした。
しかし予測していたこととはいえ、客層を見てビックリ!
とにかくお年寄りばかりなんです。50代から60代の人が中心でしょうか。
もしかしたら僕ら夫婦が最年少なのではないかと思うほど・・・(笑)
しかも一風変わった格好をした「特殊な人」が多くて(派手な背広にサングラスの人とか、ロンゲやヒゲ面の人たち)、ホールで人間観察をしていたMrs.COLKIDはクスクス笑っています。

つくづく日本では西部劇というものが極めて特殊な分野になってしまったのだなあ・・と感じました。
本来西部劇は映画の原点であり、僕は西部劇を知らずして映画を語ることなかれ・・とまで思っているのですが・・・
「ワイルド・レンジ/最後の銃撃」は、世界初の劇映画である「大列車強盗」が作られてちょうど100年目にあたる年に作られた作品でもあります。
つまり劇映画の歴史は西部劇から始まったといえるのです。
それが今やこの体たらくですから。

劇場内の席は、いつもと違って中央部ではなく周辺部から埋まっていきます。
年寄りが多いので途中でトイレに立てるように端の方が好まれるんですね(笑)


さて、肝心の映画の出来なのですが、これが期待を裏切らないなかなかの作品でした。
個人的には久々にまっとうな西部劇を見たという充実感が得られました。

何よりもストーリーがシンプルでわかりやすいのがいいですね。
これは映画にとっては非常に重要なことで、ストーリーが一言で説明できるほど単純であることが名作の条件である、と唱える人がいるほどです。

また、物語のピークにあたる「決闘」が映画のラスト近くに配置されているのもいいです。
その一点に映画が集約されていき、ピークを迎えた後、その余韻の中で映画が完結する。
しかもその銃撃戦の描写がリアルで、見るものに強いインパクトを与えることに成功しています。

主演の3人もすばらしい出来で、ロバート・デュバルはいつも通りの申し分のない演技。
ケビン・コスナーも抑え気味の演技で寡黙な男を好演しており、ロバート・デュバルといい対比を見せます。
そしてヒロインのアネット・ベニングが、これがまたいい!
自立した大人の女性の魅力が見事なほど伝わってきます。
西部劇の大きな魅力は、男の中の男、女の中の女が出てくるところなのですが、この3人がまさにそれで、しかもそれぞれが辛い過去を背負って生きているという泣かせる設定なのです。
いろいろな意味で、これは大人の西部劇であるといえるでしょう。

ケビン・コスナーの西部劇というと、アカデミー賞を受賞した「ダンス・ウィズ・ウルブス」がまず思い浮かびますが、この作品は西部劇ファンに非常に受けが悪く、今回もケビン・コスナー監督主演の西部劇と聞いただけで見る気が起きない、というような文章を見かけました。
ケビン・コスナーという人は西部劇に特別の思いを抱いているようで、その上どうも身勝手な人のようなので、そこが見る側の鼻につくのかもしれません。
今回の「ワイルド・レンジ」でも、強い思い入れ故か甘めの展開が見られます。
まあ、原作があるのだから仕方がないのでしょうが、でもストーリー全体の流れが西部劇の王道そのものであるため、その甘さが決して不自然になっていないですね。

根っからの西部劇ファンである僕にとっては非常に満足度の高い作品でした。
ではMrs.COLKIDの意見はどうでしょう?

「時代錯誤の格好をした人たちがたくさん見に来ていて驚いた。時間がストップした世界のようで、なぜ自分がここにいるのだろう?と思った。映画は特に最後が予想外で食い足らない感じがした。敵の側の人物描写ももう少ししてほしかった。ケビン・コスナーがずいぶん年を取ったと思った」

と、久々にまるで逆の意見!
さあ、あなたはどっちだ!(笑)

僕はアネット・ベニングの笑顔が良かったけどなあ・・・