2003年 3月30日(日)
最後の証言

桜がちらほら咲き始めています。
もう雪は降らないでしょうねえ。
タイヤを交換せねば・・・


アマゾンで本を検索しているいるうちに「零戦最後の証言」という本をみつけました。
2巻出ていてどちらも評価が非常に高い。おもしろそうなので取り寄せてみました。

「おもしろい」という言葉は不適切かもしれませんが、僕にとっては大変読み応えのある本でした。
著者は僕とほぼ同年代の神立尚紀さんという方で、本業はカメラマンです。

この本は、歴史の中に埋もれてしまった零戦パイロットの生き残りの方たちにスポットを当てて、表に立ちたがらない本人たちを神立氏がひとりひとり説得し、心の奥底にしまわれていた「真実」を語ってもらった貴重な記録です。
当然高齢の方が多く、このような場が得られる最後の機会であろうということで、「最後の証言」という題名になったのです。実際本の出版を待たずして故人になられた方も何人かおられます。
またフィクションではなく「真実」を記録したいと説明する神立氏の態度に心を開き、「ありがとう」とお礼を述べられた方もおられたようです。

この本に出てくるそうそうたる名パイロットの方々は、僕のように飛行機が好きでよく戦記ものを読んでいる者にとっては、聞いたことのある名前ばかりです。
ああ、あの方がまだお元気なのか、と驚くと同時に、写真で現在の姿を拝見すると感慨深いものがあります。
飛行機に興味のない方にはそういう意味でのおもしろさはないかもしれませんが、それでも彼らのたどった人生を読んでいくと、いろいろと考えさせられることでしょう。


この本には2巻を通じて20人以上のパイロットの方々の人生が記録されています。
それらを読んでいくうちに、どの人も共通して「激しく動いた時代の潮流に否応無く巻き込まれていった人生」であったことが痛々しいほど伝わってきます。

零戦パイロットの伝記といえば何といっても故坂井三郎氏の名著「大空のサムライ」が世界的に有名ですが、ここに登場する人たちは坂井氏とほぼ同等の経験をしてきています。坂井氏があまりに脚光を浴びて有名になってしまったので、氏と親しく付き合っておられた方もいれば、反発を感じて対立していた方もいるようです。

もともと戦争は文字通り「極限状態」ですから、当然人間関係も極限状態に追い込まれて、たくさんのしこりを残す結果となります。特に戦争後半に登場してきた「若手」の世代は、有無を言わさず「特攻要員」として消耗させられたので、それを命令する立場にあった世代の人たちには根深い恨みを持つ場合があるようです。

いずれにしても当時の彼らには戦う以外の選択肢はありませんでした。日本人としてそれ以外の選択肢はまったく無かったのです。
彼らは自分の家族や国のために全力で熾烈な戦いに臨み、大半の人は壮絶で悲壮な最期を遂げました。ここに登場する人たちはたまたま「生き残ってしまった」人たちなのです。

ある日突然「敗戦」を告げられ呆然として帰郷すると、今度は故郷の村の人たちから「戦犯」と呼ばれて石を投げつけられます。
町を歩くと、彼らを守るために死力を尽くしたつもりだった日本の女性たちが、手のひらを返したようにかつての敵兵の後を大勢で追いかけて行く光景に出会います。
その汚さにショックを受け人間不信に陥ってしまい、以降人前に出なくなってしまった人もいます。

何よりも壮絶な戦いの中で若くして死んでいったたくさんの戦友に対し、自分がたまたま生き残ってしまったことへの罪の意識が、その後の人生にずっしりと重く覆いかぶさってくるのは、全員に共通したことです。
ここにきて重い口を開いてくれたのは、最後に歴史の真実の姿を証言として残しておくのは自分の義務であろう、との思いによるものです。

どうもこういう関係の本を取り上げると右翼と間違えられそうですが、僕自身は右に偏った思想は持っていないつもりです。実際に戦争を体験した両親に比べると僕はそうとう左に偏っているようです。

著者の神立氏は、今の教育を受けた我々の世代から、これほど「男らしい」人たちが果たして出るのだろうか?と問いかけています。
戦争が身近で起こっている今、この本が持っている意味は、より重くなっているように思います。
2003年 3月24日(月)
小旅行記

世間は3連休だったようですが、僕は金曜日にちょっと出社し、翌日の土曜日も出社だったので、結局いつもと同じ日曜日だけお休みの週末でした。
せめて連休気分だけでも味わおうと思って、土曜日の夜から1泊2日の小旅行に出かけることにしました。


久しぶりの遠出です。
まあ、遠出と言っても目的地は奥さんの実家なんですが・・・(笑)

奥さんの実家は別荘地として有名な某高原のそばにあり、なかなか気持ちの良いところです。
しかも宿泊料金がかからない。
週末に出掛けるのに最高のロケーションですね。
(と言う訳で、よく利用させていただいてます、ハイ・笑)

何はともあれエミールをドライブするのはとても楽しいので、心ウキウキです。
着替えとD100をエミールに放り込んで、さあ、出発!

連休だから道が混んでいるかな?と思っていたのですが、連休の真ん中の中途半端な日だったので、それほどでもなかったです。
調子に乗って高速を飛ばしていたら、2時間かからないで到着してしまいました。
ホントの「小旅行」ですね(トホホ)

「日本奥地紀行」のイザベラ・バードを気取っていたのですが、たった1時間40分で目的地に着いてしまいました。
たどったコースはバードに近いんですけどね。
途中インターで小休止。インターの名前は忘れました(笑)

でも馬鹿にしたものでもありません。
出発のときは車の外気温計に摂氏8度と表示されていましたが、走っているうちにどんどん下がっていって、実家の門をくぐる頃には氷点下になろうとしていました。
「高原に来た」っていう実感がわきます。

奥さんの実家はとても広い家なので、はっきり言って「寒い!」です(笑)
お風呂に入りましたが、そこがまた寒い。
体を洗っていても、ひっきりなしにお湯をかけないと、体温がどんどん失われていきます。
必然的にシャカシャカとすごい勢いで体を洗うことになります(笑)

こういう思いをするのは久しぶりなので、何だか少し嬉しくなります。
僕の住んでいるマンションはとても暖かいので、いつの間にか体がなまってしまったんですね。

風呂から上がったら、早々に寝巻きを着てふとんに飛び込みます。
部屋は寒くて、唯一ふとんから外に出ている濡れた頭の毛が凍りそうになります。
本当に凍ったら死んでしまうのでしょうか?

そんな事を考えているうちに眠ってしまったのですが・・・

ところが夜が明けてきた頃、けたたましい鳴き声で叩き起こされます。
何事か!?と思うほどの凄い鳴き声!
これは庭の鳥小屋の中にいるニワトリですね。

まだ「コケコッコー」と鳴くなら我慢できるのですが、普通のニワトリとは違う種類のトリなので、「ピー!ピー!ピー!」という独特の悲鳴のような声で鳴くんです。
3回の音程の違う「ピー!」という鳴き声が1セットで朝もやの中に響き渡ります。
これには驚いて目が覚めてしまいます。


昼間にゆっくり観察していたら、時を告げるときは、わざわざ台の上に乗って、全身で「思いっきり」鳴くんですね。
顔を膨らませて、目をつむって渾身の力で鳴くんです。

まったく何が悲しくて・・・と思ってしまいますが、右の写真のような恩恵があるので、許すことにしましょう。
味が濃くてとても美味しかったです。

鳴き声は近所迷惑ですけどね(笑)
こいつがうるさい!
でもたまごは美味しい!

せっかくお彼岸の時期に来たのだから、奥さんの実家のお墓をお参りすることにします。
ついでに少し離れた所にある奥さんの母方の実家にも出掛けて、そちらのお墓もお参りしましょう。

という提案をする僕に対して、義父義母は「何とすばらしい」と大喜びです。
まさか僕の趣味が「お墓参り」だとは知りますまい(笑)

まずは奥さんの家のそばのお寺に「お墓参り」です。
小さいお寺なのですが、何百年も前から続いています。

ここは本堂の横にある山の上にお墓が並んでいて、水の入ったヤカンとお線香を持って、急な斜面を上っていかなければなりません。

ところがこの坂の途中で転ぶと「死ぬ」という言い伝えがあるので、上るときはとても緊張します。
墓参りに行って死んだのでは堪りません(笑)

次に車に乗って20分ほど離れた所にある奥さんの母方のお墓に移動します。
途中山をひとつ越すのですが、さみしい細い道を通っていきます。
ここにはイノシシがいっぱいいるそうで、左右の林の中をイノシシが歩くガサガサという音が聞こえて気味が悪い、と義父が教えてくれました。

ウーン、ワイルドです!(笑) まだクマじゃないからいいけど・・・


畑の中のお墓をお参りした後は、近くにある義母の実家を訪問します。
食事をいただきながら歓談している時に、ふとそばの一升瓶を見るとそこには・・・

マムシが!!

こ・・これは!・・・またもワイルドです。
早速D100を取り出してパチリ。

マムシ酒にする前に、干して腸の中身を空っぽにしているんですね。6ヶ月も何も食べていないのに生きているそうです。
アルコール漬けにされる運命の哀れなマムシ君
一升瓶の中で最期のときを待つ

その家には今回初めて伺ったのですが、僕はそこの叔父さんにお会いするのを楽しみにしていました。と言うのも、その方は「モグラ捕り」の名人だったからです。

今は眼を悪くして引退されていますが、「モグラ捕り」はそうとう高等な技術で、そう簡単には捕れないんだそうです。ぜひ技術を伝授していただきたいと前から思っていました。


以前僕が風邪気味なのに無理して実家に出掛けた時、モグラを焼いて、砕いて粉にした物を飲まされたのですが、これが効果抜群で、ウソのように効く!
体がスーッと楽になるんです。

こんなに効く薬は飲んだことが無かったので、もっと欲しかったのですが、何しろモグラが貴重品なので、現地でも簡単には手に入らないのです。

なぜモグラにこんなに劇的な解熱作用があるのか、義父に聞いてみました。

「それはモグラがミミズばかり食っているからだろうな。ミミズが効くんだよ」
「え?・・・」
「モグラなら飲めるけれど、ミミズをそのまま飲めと言われても飲めないものなあ」
「・・・・・・・・・・・・・(汗)」


残念ながら1泊2日では時間がなくて、今回は叔父さんからモグラの捕獲方法は聞き出せませんでした。
いつか再度時間を取って、ゆっくり教えていただきたいものです。

こうして今回の短い旅行は終わりました。
まだまだ書ききれないくらい、いろいろなことがありましたが、日記に書くのはこれくらいにしておきましょう。


帰りに那須連山のそばを通ったのですが、山の白い斜面に惹かれて、ちょっと立ち寄ってみました。
せっかくスタッドレスタイヤを履いていたので、雪の上を走ってみたかったのです。

ところが頂上付近の雪の多いところは通行止めで、車では進入出来ませんでした。
そこまでの道路は乾いていたので、結局雪上走行はできませんでした。
それにしても冬の避暑地というのは閑散としているものですね(笑)

と言う訳でその時捕った山の写真だけを載せておきますね。
2003年 3月21日(金)
お彼岸

少しの間日記を更新しないでいるうちに戦争が始まりました。
皆口々に反戦を叫んでいますが、よほどおかしな思想の持ち主でない限り「戦争大好き、どんどん殺せ!」という人はいないと思います。

僕が不思議なのは、なぜ多少なりとも世論を気にするはずのアメリカが、国連や世界の人々の声を完全に無視した、という印象を与えてまで、攻撃の開始を急いだのか?と言うことです。
今回のやり方はアメリカに対する反感を世界中に根深く植えつけることとなるでしょう。
アメリカの行動は何かを恐れて慌てて攻撃を開始したようにさえ見えます。
気になります。裏に何かあるに違いない!

「アメリカは好き勝手に傲慢に行動している」とか「利害のために人殺しを行う最低の国だ」とか皆言っていますが、本当にそんな漫画みたいな単純な理由で世の中って動いているんですか??(そうだとしたら本当に恐ろしい話ですが)
ブッシュ大統領のどこかうつろでぶっ飛んだ「目つき」がちょっとお馬鹿っぽく見えるところも、このような噂に真実味を与えていますが、それにしてももう少し攻撃開始のタイミングを考えても良かったはずです。
やっぱり「今急いでやらなければ大変なことになる」理由があったのではないでしょうか?
たとえば何万人規模の犠牲者を出すであろうテロが、実行される直前だったとか・・・

それにしても小泉首相もシドロモドロで格好悪かったですね。
先進諸国も、平和な時は日本のことを一応同格に扱ってくれているように見えましたが、いざとなると軍事力のない国など対等には見ていなくて、所詮我が国は弱小国に過ぎなかったのだ、ということもよくわかりました。
もっとも日本が本格的な軍事力を持ったら、やがてはイラクや北朝鮮より「厄介な国」になるかもしれませんが・・・


今日はお彼岸なので当然「お墓参り」に行ってきました。アメリカと違って「大義名分」があるわけです(笑)

でも(当たり前ですが)お寺が人でごった返していてちょっと閉口しました。
やはり「お墓参り」は厳かにひっそりと行われるべきものです。水を汲むのに水道の前で順番待ちをするようでは情緒もへったくれもないです。

ウチのお墓はとても古くてシンプルなので、周りを新しいきれいな墓石に囲まれるととても目立ちます。昔からそこにあるので敷地面積がやけに広いのも目立つ原因です。
所狭しと黒光りする墓石が立ち並ぶ中に突然広い空間が登場して、コケの生えたような古い墓石がポツンと1個立っているわけです。
恥ずかしいから建て直そうかと思ったら、ご住職から「あんな情緒のあるお墓は今時珍しいから、そのままにしておきなさい」とありがたいお言葉をいただきました(笑)
たしかに一見由緒ある家柄のお墓みたいで、見ようによってはカッコいいです。

近くの花屋さんでお花を作ってもらって持っていきました。
とりあえず写真を載せてみましたが、こんなもの見たくはないですか?(笑)
2003年 3月15日(土)
ヘッドフォン

今使っているナナオ製のGAWINという液晶モニターなのですが、昨日から突然画面の下の方に横に1本黒い線が入ってしまい、さっきから気になって仕方がないです。
修理に出すしかないですね。すごく高かったのになあ・・・


先日書いたソニーの業務用ヘッドフォンですが、正式な型番はMDR−CD900STといいます。
どこの録音スタジオに行ってもこれが使われているようです。
民生用ではないのでパッケージングがそっけなくて可笑しいんですよ。ただ白い箱に入っているだけなの(笑)

この1週間くらい大音量で連続運転しています。
外に音が漏れないように左右の振動板ユニットをピッタリ合わせて、革の紐でぐるぐる巻きにして箱に突っ込んでおきました。
こうなると「拷問」と言うより「SM」と言った方が正しいかもしれません(笑)

手始めはソフトなところで「しばじゅん」を1日かけっぱなしにしておきました。次は派手めなオーケストレーションのモーリス・ジャールのアルバム、翌日は高橋幸宏のアルバム・・という具合に続けました。

もっとレンジが広くて各帯域に満遍なく分布しているものが良かろうと思い、ゲルギエフの「ハルサイ」を大音量で1日中かけてみました。図に乗って「いけにえ」の連続強打の部分をA−Bリピートで繰り返してみましたが、ちょっとかわいそうになってこれは止めました。あの部分を1日中聞かされたら僕だったら死んでしまいます(笑)

で、効果はどんなものかと思って、先程恐る恐る音を聞いてみたのですが、このヘッドフォンそうとう手強いですね。
硬い部分が少しほぐれましたが、まだまだ生き生きと鳴っている感じではありません。
もうちょっと艶が乗ってくれればなあ、と思いますが、業務用にはそういう演出は禁物なのでしょうか?けっこう無機質に音を提示してきて、聞いていてぜんぜん楽しくありません。
スタックスのコンデンサー型の音を聞かせてやりたいです。

こりゃあもう一度「SM箱」行きですね。今度は容赦しないぞ!(笑)

2003年 3月12日(水)
アメリカン・レザー

最近ソニーの業務用ヘッドフォンを購入しました。
このヘッドフォンはエージングが必要であると聞いたので、それならとCDプレイヤーにつないでずっと音楽を鳴らし続けています。音が漏れないように本体は箱に突っ込んで、リピート機能で朝から晩まで大音量で・・・まるで拷問ですね(笑)
あと何日か続けてみるので、効果につては後ほどリポートします。
ワインを熟成させているような気分です(笑)


先日も書きましたが僕はアメリカの馬具のアンティーク協会の会員です。過去にたくさんのアンティークをアメリカから購入しました。

そうしているうちに分かってきたのですが、アメリカにはアメリカ独自の「革」に対する価値観があって、それはヨーロッパの価値観とはどうも異なるもののようです。
日本人はヨーロッパ製のブランドものが大好きなので、革に対する価値観は欧州に準ずるところがあり、アメリカのごつい革製品を初めて見るとたいてい驚きます。

アメリカン・レザー・アートの集大成とでも呼ぶべきものがサドル(馬具)なのですが、僕の集めている「ホルスター」も往々にしてサドル屋さんが作っているので、サドルとほぼ同じ革が使われています。

アメリカ製の「高品質な皮革」の条件は、厚みがあって強靭で、それでいてしなやか、さらに表面のきめの細かいことと言えるでしょう。
染料で染めていないナチュラルな状態では、革の表面の色が非常に白く、使い込んでニートフット・オイルを与えるたびに焼けて茶褐色に変わっていきます。オイルで色が変わっていくことも「いい革」の判断の基準と呼べます。

上の写真はスチュワート・サドルリーという会社のカタログの1ページです。
この会社は極めて優れたリプロダクション(複製品)を作るメーカーで、高品質の革を使っているのも自慢のひとつです。
いかに優れた革であるかを説明するために、新品と年月の経ったふたつのホルスターを比較して「日光と少量のオイルを与えてやれば3年間でこれだけ茶褐色になる」ことを示しているのです。


ホルスターのような革製品が、野外の厳しい自然環境の中でカウボーイたちに使われていくうちに、どのように変化していくのだろう? と常々考えていた僕は、手持ちのホルスターをひとつ犠牲にして、マンションのベランダの陽の当たる場所にぶら下げて、しばらく屋外に放置してみました。

そうして数年経過したのが上の写真のホルスターです。
写真ではよくわかりませんが、日光と雨にやられてだいぶ傷んでいます。

まあ、そう書くと真面目に実験しているように聞こえますが、実は半分うそです(笑)

このホルスターはその昔イーベイのオークションで、僕が本物と間違えて高めの金額で落札してしまった2流品のリプロダクションなのです。
恥ずかしながら、ものが届いた時に初めて失敗したと気付いた僕が、頭に来て「バカヤロー!」とベランダに放り出してしまったんです(笑)
でも後で思い直して、自戒の意味も含めて目の付く場所に吊るしておくことにしました。

ヘッドフォンと同じで僕の「拷問」の犠牲者なわけですね(笑)

2003年 3月10日(月)
サウンドデザイン

これは「サウンドデザイン」という題名の洋書です。洋書屋さんでたまに売っています。
ご想像の通り、すぐれたデザインのオーディオ機器を集めた写真集ですね。
以前2月6日の日記でご紹介したドイツ製のホーンスピーカーが表紙になっています。

自分でも非常に勝手な意見だとは思うのですが、僕はあまり日本製品のデザインが好きではありません。何というか妙に生真面目で、見た瞬間に欲しいという気が失せてしまうものが多いです。

ところが西洋の人にしてみれば、そこが「不思議の国ニッポン」の面白いところなのかもしれません。
この本の中にも日本製品がいくつか取り上げられていますが、不自然なほどメカニカルで「過剰」なイメージを与えるものが多いです。

僕は、やはり以前に日記で触れたジョディ・フォスター主演の「コンタクト」という映画を思い出しました。
この映画の中で主人公は、遠いアジアの国である「日本」の北海道に建設された巨大施設を利用して異星人とのコンタクトに成功します。
その時の日本は異様に無機質でメカニカルな国として描かれており、思わず失笑してしまったのですが、この本を見てそれとそっくりな印象を受けました。

ひょんなことから「世界の中での日本」を見つめ直すこととなりました(笑)

2003年 3月9日(日)
こんどこそベリンガー始動!

今日は銀座にお買い物に行きました。奥さんの誕生日だったので、プレゼントを買いに出かけたのです。

何か撮影する機会があるかと思ってニコンのD100をリュックに入れて行ったのですが、それが重くて、そのうえ風が冷たくて閉口してしまいました。せっかく持ってきたのだからと銀座の交差点の写真を撮りましたが、撮った写真はこれ1枚だけでした。

やっぱり普段持ち歩けるような小さいデジカメが欲しいですね。画質なんて二の次でいいから。


やっと業務用の機器がそろったので音を出し始めています。

CDプレイヤーはソニーの業務用CDレコーダー・CDR−W66という機種です。
ベリンガーのサウンド・プロセッサーにデジタル信号で入力するためには、業務用規格のAES/EBUデジタル出力のあるCDプレイヤーが必要なのですが、安価なものではこのソニーかTEACくらいしか該当するモデルがありません。選択肢が他にないのです。
で、カッコ良かったのでソニーの方を選びました(笑)

このプレイヤーは様々な入出力に対応していて、裏面は下の写真のように入出力端子がいっぱい付いています。それだけで製品の価値が十分あると思ったので、箱から出したらまず裏面の写真を撮りました。

ところがあろう事か、これが初期不良で初っ端から動かないのです!いろいろ試してみましたがまったくダメ。内部で部品が外れてカラカラいっています。まったく!

結局ソニーに返却して新品に交換してもらいました。従いまして下の写真を撮った時のモデルは既に家にはございません(笑)プロ用の機器がこんな事でいいのでしょうか(苦笑)


新品が届いたので気を取り直してつないでみます。今度は大丈夫みたいですね。
19インチラックに収まるようになっているのがプロっぽいでしょ(笑)
リモコンがワイヤードになるのもプロっぽくていいです。操作の方法も民生機とは少し違っているようです。
作りは安っぽくてそっけないですね。業務用なのでそんなところにお金をかける必要がないということでしょう。


音は・・・まだ良くわかりません。
デジタルではなく普通のアンバランスの出力を真空管アンプにつないで音を出してみたところ、けっこう中低域の充実したピラミッドバランスの音のようです。気に入ってそのままつないで使っていますが、いわゆる家庭用の機器とは違う価値観の音と言えるかもしれません。

これとベリンガーをつないでジェネレックのニアフィールド・モニター2029Bを鳴らしているのですが、出てくる音はハードで「疲れる」タイプのものです。
定位の情報などは非常に正確でビックリすることもありますが、まるで「これは気安く音楽を聴くものではなく、お金をいただいているプロが真剣に仕事に使うものですよ」と言われてしまったような気分にもなります。

いずれにしてもまだうまく使いこなせていないですね。
もっとエージングが進むと印象が変わるかもしれません。もともと業務用はガンガン大きな音で再生するものでしょうから・・・

2003年 3月8日(土)
カウボーイ

カッタケさんと電話で話していたら、「カウボーイ」という本の話が出ました。

その題名の洋書なら知っているのですが、カッタケさんは日本語版を持っているとのこと。
日本語版??あの本の日本語版が出ているなんて・・・そんなこと全然知りませんでした。

もちろん早速アマゾンに注文しました。


僕はアメリカのアンティーク馬具のコレクター協会に入っているのですが(そんなわけのわからない協会に入っているのは日本では当然僕ひとりです・笑)、その会の中心的メンバーのひとりであるウィリアム・マンズという人がこの本の著者です。

僕はこの本がアメリカで出版されるやいなやすぐにマンズ氏から1冊取り寄せました。出版の情報は最初に協会のメンバーに知らされたので、まず間違いなく日本で最初に買ったのは僕でしょう。

本が届くとすぐにウエスタン関連グッズのショップを経営しているT氏に本を見せにいきました。
T氏は本をパラパラとめくってみて、「こんな本、日本で売れる訳ないだろう」と馬鹿にしたような一言。
僕もそんなものかと思い、その本はそれっきり僕個人の蔵書になっていたのです。
僕のガンレザーのホームページで、洋書版の「カウボーイ」が参考文献として挙げられているはずです。
それにしても一体誰が日本語版の出版にたずさわったのでしょう?第一この本、日本で売れたのでしょうか?

正直言うと、この本の日本語版を読んでみて、僕自身はかなり勉強になりました。
マンズ氏の文章はけっこう悪文で、英語では何を言っているのかさっぱりわからない部分があったのですが、日本語にして読んでみても、やっぱり同じでした(笑)

もっと勉強になったのは、英語のカタカナ表記に関する解釈です。
僕がガンレザーのサイトを作るとき一番困ったのはカタカナ表記でした。どう発音したらいいのかわからないし、さらにそれをどうカタカナに変換したらいいのかもわからないのです。

アメリカの方とお会いするたびにいくつかの単語について発音をお聞きしたのですが、 皆、かなりまちまちなことを言います。英語を教えている叔母を通じて何人かの外国人にも聞いてもらいましたが、「多分こうじゃないか?」というだけで確実な答えが帰ってきません。
もしかして英語って標準語がないの??

たとえばMEANEAというメーカーがあるのですが、これは歴史上極めて重要なメーカーであるにもかかわらず、どう発音したらいいのかはっきりしません。
僕は悩んだ挙句「ミーニー」と表記することとに決めたのですが、T氏は「メアネア」と読んでいました。それがこの本では「メネア」になっています。
多分実際にはその3つの中間的な発音なのだと思います。

面白くて本の内容より表記にばかり目が行ってしまいます。
僕の書き方とまったく同じものもありますが、違うものもあります。
いろいろな国から渡って来た人たちが馬具職人になっているので、もともと発音しづらい名前が多いのでしょう。

まさかこんな本が発売されるとは夢にも思わなかったので、僕のいい加減さがばれてしまいますね(笑)

2003年 3月7日(金)
アトム

僕の家の前にサティがあるのですが、1階の食品売り場の営業時間が夜11時まで延長されました。
夜遅くお店の前で見ていると、駅から出てきた帰宅途中の人たちが、そのままぞろぞろとサティの中に入っていきます。だいたい8割以上の人がお店に入っていくんです。すごい確率です。

こんなことなら昼間の営業をやめて夜専門にした方がいいのでは?


朝ラジオを聞いていたら、手塚治虫氏の「鉄腕アトム」の(物語上の)「誕生の日」が今年の4月7日なのだと言っていました。記念していろいろなイベントが催されるようです。

僕はアトムで育った世代よりほんの少し後の世代なのですが、家でアトムの本を購読していたこともあり、子供の頃からアトムには親しんできました。
アトムに限らず手塚作品はほとんど全部読んでいると思います。文字通り「手塚治虫で育った子供」なわけです(笑)

本棚から当時のアトムの本を取り出してみましたが、表紙より裏側に必ず載っていた「マーブルチョコレート」の広告の方が記憶に強く残っているので、ひねくれていますがそちらをスキャンしました(笑) これは第1巻の「アトム大使」の裏表紙です。
マーブルチョコレートはめがね状になったのもありましたよね。あれ好きでした(笑)

手塚氏の作品は非常にクールな視点で描かれており、アトムも最後は太陽に突っ込んで溶けてしまいますが、後に描かれた「アトム今昔物語」では現代にタイムスリップして最後は壊れて朽ち果ててしまいます。
いずれにしても夢をぶちこわすような冷酷な展開です。
そこが手塚作品の魅力なのですが、同時にどうしても氏を受け入れられない反対勢力を生んだ理由にもなっています。

古いアトムを読んでいると、つくづくアトムの中に出てくる「未来の地球」は、もう訪れることのない世界であると実感します。これは「原子力」に明るい未来を夢見ていた時代の作品です。
エコロジーが取り立たされるようになってから、この頃私たちが描いていた明るい未来の図式は、大きく軌道修正せざるを得なくなりました。

今でも記憶に強く残っているのですが、小さい頃に読んだ絵本に、超特急の横を空中に浮いたオープンカーに乗って走っている絵がありました。オープンカーから子供たちが手を振っているんです。

子供の頃は、いつかこういう日が来るのだろうと楽しみにしていたのですが、どうも来そうにないですね(笑)
2003年 3月4日(火)
オリーブオイル

自宅マンションが排水管の工事で数日間水道が使えなくて、仕方なく夫婦で親の家に泊まっていました。そのために何日か日記を更新できませんでした。

実際には郵便受けからホースが室内に入ってきて仮設の蛇口が作られているので、完全に使えないわけではなかったのですが、それにしてもあまりにも不便なので、親の家に疎開していたわけです。
だってトイレに行くにも水を入れたバケツを持っていくんですよ。


この数日でいろいろなことがあったので、一度に全部書くのは無理です。
日曜日に一回帰宅してパソコンの電源を入れてメールをチェックしたのですが、今日2日ぶりに再度チェックしてみたら、その間に新着メールが80件も来ていました。
全部読むのはそうとう大変でした(汗)


ところで3月の最初なので軽い話題で行きましょう(笑)

この写真は最近我家で受けているオリーブオイルの瓶です。ドイツのヨハネス・ベルナーという会社の製品です。

トリフの入ったオリーブオイルで、フレッシュハーブなどのサラダにこれをかけて、塩コショウをして食べるととてもおいしいです。その場合の塩コショウは時々お店で見かけるフランス製の岩塩がいいですね。サラダにはフルーツトマトやパプリカなどを入れるとさらにおいしくなります。

味は少し癖がありますが、洋食がお好きな方なら、かなり喜ばれると思います。
僕の両親もおいしいと言って大喜びしていました。

ウチの奥さんが日本橋の三越で購入したのですが、それは期間限定の特設売り場だったようで、もう一度行ったらすでに無くなっていました。
聞いたら新宿の高島屋に常設店があるのだそうで、以降そちらに買いに行っています。

このお店では見ている前で大きな容器からオイルを瓶に詰めてくれるんだそうです。写真のものは簡易型の「通い瓶」ですが、もっと凝った立派な入れ物も用意されていて、あらかじめ頼んでおけば名前なども入れてくれるそうです。贈り物に最適です。

と言うわけで今日は役に立つお料理情報でした(笑)