☆ その他のホルスターA ☆
ビーズ・ワークを全面にあしらったネィティブ・アメリカンのホルスター。年代は特定できないが、使っている素材からみて、比較的新しいものと思われる。
 ここで少し変ったホルスターを紹介しておきましょう。
 ネイティブ・アメリカンのオリジナルで重要な文化にビーズ・ワークがあります。ビーズ・ワークは、大変手間のかかる仕事です。ホルスターのビーズ・ワークは、小さなビーズを細い糸にいくつも通して、革の表面に固定します。手であれだけの仕事をするのですから、朝から晩までそればかりしていないとだめでしょう。
 アメリカでは、ネイティブ・アメリカンの人達の工芸品を非常に高く評価し、驚くほど高価に取引されています。
 ネイティブ・アメリカンの人達の伝統は、頑固に守られていて、今でも100年以上前と変らない仕事をするので、ホルスターを見ても年代の鑑定が困難です。私は、彼らの文化の専門家ではないので、形や使用されているものの材質、所有者の証言などから年代を想像するしかありません。
 メキシコは、アメリカと隣接していて、オールド・ウエストの歴史に深く関わってきました。陸続きであるにもかかわらず、メキシコの文化は、アメリカの文化との違いを保ち、むしろアメリカ側に影響を与えた部分もあります。
 メキシコの特徴的なホルスターは、オールド・ウェストより少し後の時代、メキシコ革命の頃の物が多いようです。考えてみれば、戦いに銃は付き物ですから、当たり前の事かもしれません。
 メキシコのホルスターは、一目でそれとわかる、特殊な装飾が施されています。皮の表面に太い糸が縫いこまれているのです。派手な糸の装飾は、念入りにカートリッジ・ループの表面まで施されています。
 アメリカとは、また違う意味で、派手な装飾品が好きな人達なのかもしれませんね。
全体に装飾を施されたメキシコ製のガンリグ。アメリカ人とは違うセンスで作られている。