メキシカン・ループのいろいろA
☆ モンタナ・スタイル ☆
モンタナ」スタイルの代表格のひとつ、アル・フーストノウの「メキシカン・ループ」ホルスター
こちらもアル・フーストノウのNo.101ホルスター。現代的なラインがかなり入っている。
きわめて特殊なデザインの「モンタナ」スタイル・ホルスター。装飾過多なのは、ショーなどで使われたのであろうか。メーカーは不明だが、1930年頃だと思う。
 「シャイアン」スタイルと並ぶ、もう一方の雄は、モンタナ州マイルズ・シティを中心に発展した「モンタナ」スタイルとも呼ばれる「メキシカン・ループ」パターン・ホルスターでしょう。
 モンタナのモラン・ブラザースやマイルズ・シティ・サドルリィ、アル・フーストノウなどが好んで製造し、そのスタイルのホルスターの代表的なメーカーであったことから、「モンタナ」スタイルと呼ばれることがあります。
 この「モンタナ」スタイルのホルスターの特徴は、「シャイアン」スタイルと違って、バック・フラップに切れ込みを入れずに、代わりに革製のループを打ち付けて、その輪にホルスターを通すところです。
 この形式は、必ずしもモンタナのホルスターにオリジナルのものではありません。どの馬具職人も、人と違う物を作ろうと必死でしたから、場合によっては、ひとつのメーカーで複数のスタイルを作る場合もあったでしょうし、またはいくつかのスタイルをミックスしたデザインのホルスターを作る場合もあったかもしれません。
 しかしモラン・ブラザースを代表とするマイルズ・シティの馬具メーカーたちは、品質が良く、高い評価を受けており、この方式の代表格と呼べるでしょう。
 ここでは「モンタナ」スタイルを方式のひとつとして扱いましたが、一般的には独立した部門とは見られていないようです。多くの馬具屋によって作られた形なのでしょう。
 
 「モンタナ」スタイルのデザインは、「シャイアン」スタイルと比べて、端正で品位が高いイメージを与えます。
 しかし、どちらの方式も、実用的なホルスターのレベルを超えた、芸術的領域まで達しており、100年前の馬具職人たちの「こだわり」を感じさせます。
このカラフルなホルスターは、1900年代に入ってから作られたものであろう。実用品と言うより装飾品と呼んだ方がいい。形の上では「モンタナ」スタイルであるが、この形式のホルスターは、多分アメリカ中で作られていた。
アル・フーストノウのカタログ。サドルをはじめ、たくさんの革製品が載っている。