☆ ガンレザーの歴史 概説 ☆
 かつての「ガンレザー」は、言うなれば「カウボーイ・グッズ」のひとつであり、町の馬具屋、すなわちサドル・メーカーが、片手間に作っていました。
 つまり、「ガンレザー」の歴史を調べることは、サドル・メーカーの歴史を調べることでもあるのです。
 1900年代になると、馬が自動車へと変り、馬具の需要が少なくなり、多くのサドル・メーカーが消えていく運命をたどりました。

 しかし、銃が世の中に存在する以上、「ガンレザー」の需要が完全に無くなることはなく、専業で「ガンレザー」を製造するメーカーや、大量生産、通信販売等の手段で、生き残るメーカーが登場しました。
 さらには、映画産業と結び付けることで、延命を図るメーカーも現れました。
 1900年代の半ばには、早撃ち、すなわちファースト・ドロウのブームがあり、タイムを競い合い、より早く抜く為に、早撃ち用ガンベルトは異常とも言える形で発展をとげ、本来の「ガンレザー」の形とは、かけ離れた姿に進化しました。
 最近では、1800年代当時の恰好や装備で射撃競技をする「カウボーイ・シューティング」や、歴史的な戦い等を忠実に再現して楽しむ「リ・エンアクトメント」などの流行があり、歴史的に正しい姿の「ガンレザー」が見直される傾向にあります。
 また、その影響もあり、最近作られた西部劇の多くは、時代考証を無視できなくなってきました。

 現在でも、「ホルスター」を製造するメーカーが、アメリカにはたくさん存在します。
 しかし、犯罪と結びつきやすい「銃」そのものが、世の中から締め出されつつある現在、彼らは重要な岐路に立たされているはずです。
 これからの世の中で、果たして本当に「ガンレザー」が必要とされているのか・・・それは、かなり微妙なところでしょう。
 なぜなら「ガンレザー」は、銃とともに発展したからです。「ガンレザー」の歴史は、銃の歴史と密接に関係があるのです。

カービングの施された「メキシカン・ループ」パターン・ホルスター。20世紀に入ってから、通販向けに量産された物と思われる。