メイン・メニューにもどる
オーディオ・メニューにもどる
COLKID使用機器に関する解説−1
〇メイン・システム

結婚してすべての所有物が、6畳間に押しこまれてしまった。
オーディオ以外にも山のようにコレクションがあるのは、ご存知の通り。
まるで戦闘機のコクピットの中で聞いているようだ。
下記以外にも、部屋のあちこちにいろいろな機材があるのだが、いちいち書いていられない。
あれっこんな物あったっけ?と思うこともしばしば。

ターン・テーブル: マイクロRX−3000+RY−3300+ハイスピード・イナーシャHS−0
 砲金製10kgの糸ドライブ式ターン・テーブル。大げさで重い製品だが、マイクロはもっと凄いのも出している。
 10kgというのは、ターン・テーブルのみの重量で、本体を含めると、もっと重くなる。ターン・テーブルの重量が重すぎると、軸受けがやられてしまい、ダイレクト・ドライブのターン・テーブルなどで過渡期の製品は、強い回転むらが生じ、修理不能なものも多いと聞く。
 RX−3000は、ドライブ・ユニットに傷がある物を安く手に入れた。現在は糸ドライブから同社のSFベルトに交換し、それに合わせてモーター・プーリーも替えてある。たしかにそれで音は向上した。第一、糸ドライブはセッティングが大変だ。(特に糸の結び目の部分が)

 アームは3本まで取りつけ可能で、アームに合わせた専用ベースを、それぞれ購入することになる。
 一度回りだすと、なかなか止まらないので、指で強引に止めていたら、砲金の触れた部分に錆が出てしまった。仕方なくマイクロに頼んで、再仕上げをしてもらった。現在は、ディスク・ブレーキみたいにスポンジを当てて止めるようにしているが、正式には回しっぱなしにしておいて、上手い具合にレコードを回しながら乗せかえるという技術が要求される。

 音は情報量と迫力と凄みのあるもの。凄みがありすぎて、音が重い。ちょっと重厚すぎて聞くのが辛いこともある。今風ではないと思う。
 砲金の響きが強いため、パイオニア製のブチルゴムのターンテーブル・シートをのせてある。ガラス製とかブタ革製とかいろいろ試したが、バランスの点でブチルゴムが一番優れていた。砲金は胴と真鍮の合金だが、独特の強い響きがつく。マイクロも最上機のRX−8000では、ステンレス製に変更した。

 ハイ・スピード・イナーシャは、日本にほとんど流通在庫は無いと聞く。まさに過渡期の製品である。高回転のフライ・ホイールをターンテーブルに糸で連結させて、トルクを向上させるという特殊なアクセサリーだ。ばかばかしいくらいの機器だが、それゆえにずっと欲しかった。これを付けると、定速になるまでに数分を要する。しかも一度回り始めると、すごいイナーシャで、スポンジを当てても簡単には停止しない。危険なくらいだ。
 音は、それほどの変化は認められなかった。多分、さらに重い音になったのだと思う。せっかく買ったのだし、毒を食らわば皿までで、そのまま使用している。
トーンアーム: SAEC WE407/23
 アーム・パイプに航空機の素材を使った、ダブル・ナイフエッジのショート・トーンアーム。単売で1万2千500円もする同社のアルミナ・セラミック製ヘッド・シェルが付属している。

 造りの精密感が傑出しており、所有する喜びに満ち溢れている。まるで精密機械のようだ。
 一度針圧をかけて、試しにもう一度ウエイトをゼロの位置に戻してみると、ピタッとゼロ・バランスが取れる。 それだけで、製品に対する信頼感が増してしまう。

別売りの、500gあるアーム・スタビライザーを、アーム・ベースの後ろからねじ込んで押さえつけてある。これは音質の向上にけっこう効果があった。
 専用PUケーブルは、端子が白金ロジュームメッキ処理してある。金メッキだと異種金属の混入で音に悪影響があると言っていた。作り手のこだわりを感じる。このケーブルは、カートリッジのインピーダンスに合わせて、数種類用意されていた。

 肝心の音だが、必ずしも気に入ってはいない。ちょっとつまった感じを受けるのだ。アーム・パイプの固有音かもしれない。
 でも本体がこの造りなら、文句はない。持っているだけで嬉しくなる。

 SAECは現在のSAECとは基本的に別の会社であるらしい。
 なお、ナイフ・エッジの製品は、古いSMEも含めて、たいていナイフエッジがぼろぼろになっているので、中古で買うときは注意が必要だそうだ。売り手は、それまで使っていて大丈夫なんだから、そんなことないと必ず言うらしいが・・・
トーンアーム: オーディオ・クラフト AC−3000リミテッド
 オーディオ・クラフトが限定で販売した、オイル・ダンプ式アームAC3000のセットもの。交換用各種アーム・パイプ3本と、付属品一式、スタビライザー、専用ケースが付いてくる。今では考えられない製品だ。後になって、AC3000シルバーと称して、ばら売りもされた。
 今はもっぱらFRのカートリッジをS字パイプに付けて使っている。

 アームの造りがあまり良くないので、調整が難しい。針圧を一回かけて、もう一度戻すと、ゼロ・バランスが大幅に狂ってしまう。それを見ると、ちょっとがっかりしてしまう。別に針圧計を用意しなければだめだろう。ウエイトの目盛りが信用できないので、調整していて、これで完璧という安心感がない。
 そのくせ調整個所が多くて、左右の傾きも勘にたよって調整しなければならない。(これがかなり難しい。)
 最終的には、かなりいい加減な調整をせざるを得ない製品だ。

 ただし音はSAECより良い印象があり、レンジも広くのびのびと鳴る。
 不思議な製品だと思う。
カートリッジ: デンオン DL−103ゴールド
 一連のDL−103シリーズのひとつ。ご存知オリジナルの103は放送局で使用しているカートリッジで、安定感抜群だが、ハイエンドが伸びていないのが特徴。レコードの頭出しの際、正逆両方向にトレースされても耐えられるように作られている。オリジナルも当然持っているが(オーディオ・マニアは皆持っている・・・と思う)、特に気に入っているわけではない。
 ゴールドにしても、たまたま買ったので使っているだけだ。オリジナルに対して、巻線が純金製になっている。それで「ゴールド」というわけだ。

 音は、オリジナルと比べると、現代的にリファインされている。重心が低めなので、チャラチャラした音のカートリッジよりはいいかもしれない。情報量もふつう。音色が少し暗い。

 CDと比べると、アナログであるというだけで、すでにかなり音のアドバンスを持っているので、それほど不満もなく使っている。
 103シリーズは、あまりクリティカルに性能を突き詰めておらず、使いやすいのが特徴かもしれない。
カートリッジ: フィデリティ・リサーチ FR7f
 今はなきフィデリティ・リサーチの傑作カートリッジ。重量級重針圧カートリッジ特有の重心が低くて図太い低音と、MC型の繊細感をあわせ持つ。はじめてFR−7を聞いたときは、まさに一聴で気に入ってしまった。
 ADが消えつつあった頃、お店に在庫してあったFR−7fの処分品が出て、破格値で売ってもらった。既にFR社が無く、メンテナンスが難しく、もう売れないと判断されたのだろう。

 かなりのじゃじゃ馬なので、クラフトみたいなオイル・ダンプ式アームでないと、押さえ込むのが難しいかもしれない。
 今となっては、もはや針交換が不可能なので、毎日身を切る思いで聞いていたが、IKEDAの社長さんが元FRの方と聞いて、針交換をしていただいた。その時、「池田さんはもとFRの方なんですか?」とお聞きしたら、「はい、社長してました」と答えられたそうだ。
カートリッジ: その他
 実は他にもカートリッジはたくさん持っている。
 昔はADが一番音の良いソースだったので(今もそう?)、かなりの投資をしたのだ。高価なオーディオ機器の中で、比較的安価なカートリッジは、手軽なグレードアップのアイテムでもあり、気に入らなければ元に戻せばいい、という程度のものだったのだ。

 主なものをあげると、デンオンのDL−103,DL−301,DL−305もあるはずだ。(きっと部屋のどこかにあると思う。)
 あとエンパイアの600も気に入って使っていた。(今はMC型専用EQしかないので、使いたくても使えない) ビクターのMC−L10もある。当時長岡氏絶賛だった。 IKEDAのカートリッジも買った覚えがある。オルトフォンは、MC20とSPUの安いのがあると思う。 ハイフォニックもちょっとだけ使った。 変ったところでは、グランツとかサテンの古いのもある。ソニーの四角いMC型もあるし、テクニクスのシェル一体型の黒いのもある。ADCもあったかな?後は何があったか思い出せない。探せば20個や30個出てくるはずだ。
イコライザー・アンプ: リン LINTO
 リンのMC型専用フォノ・イコライザー。
 僕はご存知の通り、自分で買ったものでも、冷徹に悪い物は悪いと評価を下すほうだ。まあ、これはオーディオを通して習得したんだけど・・・
 で、このリンのフォノ・イコライザー・アンプは、珍しくかなり気に入ってしまった。

 最初はぜんぜん期待していなかった。プリ・アンプのJ・ローランドを買う時に、フォノ・イコライザーが内蔵されていないモデルなので、アナログを聞くのをやめるわけにもいかないだろうと、手頃な値段のイコライザー・アンプを物色していた。つまりプリ・アンプのおまけでいっしょに購入したのだ。高価なオーディオ機器の中では、比較的安い方だと思う。ケースもプラスチック製で何だか安っぽい。

 単体のイコライザー・アンプをプリと別に買うのは初めてだった。
 ところが、一聴して、今まで聞いたことのないような開放的な音に驚いてしまった。いや、これはなかなかの物だ。
 音が出ればいいか、なんて思っていたのに、この音は、それまで使っていたアキュフェーズのC−280Vの内蔵イコライザーより数ランク上である。レコードを聞くのが楽しくなってしまった。プリ・アンプよりこちらの方が収穫が大きかった。

 興奮してお店の人に電話したら、買った人が皆そう言うと言っていた。
 外国製品なのに、みずみずしい音なのがいい。アナログが本来持っている音の良さを堪能できる。
 リンの信仰者ではなかったが、かなり気に入ってしまった。なかなかやるなと思った。
SACDプレイヤー: ソニー SCD−1
 SACDはCDの音に飽き足らない人のために作られた次世代の高規格CDだが、一般に普及することはまず無いだろう。それでもワイドレンジ派の僕としては、一時でも満足が得られるのならと、ローンを組んで購入した。
 結果としては大正解だった。
 もうやめてしまおうかと思っていたオーディオの熱が、再燃してしまう程だった。

 アナログ時代に、あれほどオーディオにのめりこんで、その音に感動したのに、CDの時代の十数年間は、ついに一度もあの感動は得られなかった。僕にとっては、暗黒の時代と呼んでも良かろう。しかしCD時代に変わった時に失った物の多くを、SACDによって取り戻したような気がした。

 音の良いSACDソフトを聞くと、もはやCDの音は、アナログ時代のFM放送程度の意味合いしか持たない。アナログ時代の音の良さを知っている人には、SACDプレイヤーは必需品だと思う。

 時々びっくりするくらい生々しい音がスピーカーから飛び出す。部屋の中で実際に何か物が落ちたのかと思って、そっちを見てしまうくらいだ。スピーカーが壊れてしまわないかと心配になるほど激しいアタック音だが、もしかすると、アンプの電流供給能力が高いのも関係しているかもしれない。
 SACDは、音の密度感もCDとは比較にならない。聞いた後の充実した満足感は、アナログから得られたものに近い。

平成13年12月現在

SCD−1のリアには超高域をカットするフィルターのオンオフのスイッチがあり、通常はオンの状態でネジで固定されている。
超高域成分を出すと、プリアンプなんかは機器によっては故障してしまうので、その対策である。
取説にはソニー製のプリアンプの時のみオフにするよう書いてあるが、ソニー製でなくても大丈夫だろう、と言うわけでオフにしてみた。
その結果、わずかながら音質が向上したように思う。
CDプレイヤー: ラックス DP−7+DA−07
 CD時代に、何とかアナログ時代の感動を蘇らせたくて、紆余曲折の末、たどり着いたCDプレイヤー。フルエンシーDAC内蔵のセパレート型で、巨大で大げさな外観だ。

 CDプレイヤーの第一世代が発売になって以来、かなりの台数をとっかえひっかえしたが、結局本当の意味での満足は得られなかった。多分今までに10台は買い換えたと思うが、ラックスで打ち止めにした。どんなにあがいても、ある一定の枠以上の音は出ない事がわかったのだ。

 DP−07+DA−07は、CDプレイヤーの中では、例外的なくらい太い低音が出る。オケなんかは朗々と鳴る。
 フルエンシーDACは20kHz以上の音を再現できることが売りだったが、むしろ20kHzより少し下の帯域から、だら下がりに落ちていく印象である。てっきりそれがフルエンシーDACの音かと思っていたが、ためしにトランスポートを別の機種に変えてみたら、案外平凡な音になってしまった。不思議なものである。
 5万円もする専用の光ケーブルで繋ぐのもいいが、RCAの出力から取り、オーディオ・アルケミーのDTI−1を通して整音してやると効果が大きい。

 価格的には半額以下になるソニーSCD−1のCDの再生音と聞き比べしてみると、奥行き方向の定位感でSCD−1に負けている。さすがに時代を感じさせる。


平成13年12月現在

ラックスのCDプレイヤーはメイン・システムから取りはずしてしまい、居間に置いてある。
近く売却予定。
DATデッキ: パイオニア D−07
 僕はどうもワイド・レンジの欲求があるらしい。単に20kHz以上の音が聞いてみたくて、録音もしないのに、このDATを買った。
ハイ・サンプリングのDATの市販ソフトを1本だけ持っている。それを聞くだけのための機器だ。それとてSACDやDVD−Aが出てしまった今となっては、もう聞くこともあるまい。

 実はDATのデッキは、もう一台デンオンのポータブルを持っている。 そちらは生録するつもりで買った。マイクもいっしょに。
 しかしこちらも使ったことがない。 どちらも今は埃をかぶっている。 僕は録音は一切やらないのだ。
プリ・アンプ: ジェフ・ローランド・デザイン コンスメイト
 パワー・アンプがバランス入力専門なので、プリ・アンプもバランス回路の物が欲しくなる。当時バランス回路のプリ・アンプとなると、自ずとジェフ・ローランドかチェロに限られた。
 当初はチェロを買う予定だったが、直前になってジェフ・ローランドの出物があり、急遽変更した。したがってこのプリ・アンプは中古品である。

 ほとんどの操作を、重量級のリモコンで行うよう設計されている未来的デザインのプリ・アンプだ。手元で左右を入れ替えたり、位相を反転したりできる。便利と言えば便利か。
 音は可も無く不可も無く、の感じだ。あえて言えばハイエンドのfレンジが少し狭いような気もする。それでも、それまで使っていたアキュフェーズC−280Vよりは、1クラス上の音だ。
 未だに操作面でよくわからないところがあるが、まあ、支障無く使っている。

 時々抵抗の切り替え時にノイズが混じる事があったが、いつの間にか直ってしまった。いつかプリ・アンプを買い換えなければならないだろうと思っている。

 それより、このアンプでわけがわからないのは、バランス出力のキャノン端子部分すべてに、プラグ固定用のスプリング式の押さえの金具が無い事である。わざわざ取り外してあるように見える。要するに、プラグを差し込んだだけの状態で、引っ張ると抜けてしまうのだ。危険極まりない。
 それにしてもナゼ???
 メーカーの人に問い合わせても、「そうなんですよ。あれはオーディオ7不思議のひとつですね」なんていう答えが返ってくるだけだ。コンスメイト以降の同社の製品にはちゃんと付いているという。

 アメリカ人の考える事はよくわからない。
パワー・アンプ: FMアコースティック FM611X
 スイス製のプロ用パワー・アンプ。日本向けに50台限定で作られた。そのうち約半数は、ダイナミック・オーディオが押さえたと言う。
 上級機に811というパワー・アンプがあったが、そちらは数百万円した。それより611Xの音の方が、ある面では上とも言われた。

 中身はほとんど「がらんどう」で、これは詐欺かとも思ったが、音は「どうしてこんなにいいのかわからない」と菅野氏が絶賛したほどのもの。
 各部品は多くの中から厳選して、誤差の少ない物を選び、ペアリングしている。大音量を出すと瞬間的に14Aくらい電気を食うらしく、電流の供給量が一般のアンプとは違う事がわかる。

 スピーカーのエクストリーマを買った時に、それまで使っていたアキュフェーズのM−1000では太刀打ちできない事がわかり、やむなく購入を決意した。頭金を作るために、家中にあった無駄なオーディオ機器を処分した。その時の処分候補リストが30点以上に及び、いかに家の中に不要な機器がごろごろしていたかがわかる。

 音はM−1000とは異次元のものであるが、だからと言って完全に満足しているわけではない。
 このクラスの製品になると趣味の領域の話なので、好みとか組み合わせの妙とかいうものがあるようだ。実際、若い頃に得た、国産機を中心とした組み合わせのノウハウが、まったく通用しないのに気がついた。
 一度ダイヤトーンのDS−10000というスピーカーをFMで鳴らしてみたら、フォルテッシモで頭打ち感が出て、思ったほど良くなかった。雑誌で、DS−2000をゴールド・ムントのパワー・アンプで鳴らした時も、同じような事がおきたらしい。その時は、ダイヤトーンのスピーカーの限界だろうと判断されたようだが、相性の問題もあるかもしれない。もしかすると、アコースティック・サスペンションのウーファーを苦手としているのかも。
 逆にアキュフェーズのM−1000だとダイヤトーンが実によく鳴ったりするので不思議だ。

 FMアコースティックスは、本来は能率の良いホーン型の大型スピーカーを大音量で鳴らすアンプだと思う。
 ちなみに、以前FMアコースティックスの輸入代理店をしていたKさんが、先方から一方的に値上げの通告があったので、わけを尋ねたら、「今度結婚するから」と答えたという。そんな理由が通るのだろうか?と笑っていた。
スピーカー: ソナス・ファベール エクストリーマ
 イタリアの歯医者さん、フランコ・セルブリンの作った楽器的スピーカー。
 エンクロージャーの造りが凝っていて、輪切りにしたボードを7枚、横に接合してある。パッシブ・ラジエーター方式で、低音量コントロール用のダイヤル・スイッチと放熱板がが裏面についている。パッシブ・ラジエターだと、抵抗の切り替えで、こういう事ができるのだ。バッフルには本皮が張りこんであり、素人工作では、とても出来ない仕上げである。

 スピーカーは楽器であると言ってはばからないセルブリン氏であるが、エクストリーマはモニター的な性格も合わせ持っており、アメリカのオーディオ評論家諸氏がこぞって使用していた。

 しかし鳴らすのはかなり難しい。国産のアンプでは無理ではなかろうか。我家でもアキュフェーズのM−1000では無理な事がわかり、アンプの買い替えを迫られた。M−1000だとエクストリーマがいやいや音を出している感じになる。何だ、このアンプは日本製じゃあないか!と馬鹿にしているような感じ。

 実際、購入して以来エクストリーマとは格闘の日々だった。
 よく中古に出されたエクストリーマを見るが、鳴らしきれなかったのではないかと勝手に想像してしまう。

 とにかく「貴族出身の冗談のきかないやつ」というイメージのスピーカーで、音が重厚な割に情報量がとてつもなく多い。 他のスピーカーにしようかと物色しても、エクストリーマの方が情報量が多いから厄介なのだ。
 お店で聞いた新しいB&Wなんかと比べてみると、エクストリーマはちょっと線が太いかな、とも思う。
 基本的にナロー・レンジなので、SACD導入後はスーパー・ツィーターを追加してしまった。 多分セルブリン氏が知ったら怒るだろう。


平成13年12月現在

セッティングを変えているうちに、エクストリーマが急に生き生きと鳴り出すポイントを発見。と言うより偶然そうなったのだが、いずれにしても見違えるように良くなった。
いまだに最新の機器と比べると、定位が少し甘いが、線が太く朗々と鳴る様は、他のスピーカーではなかなか得られないものである。
買い替えを考えていたが、もう少し使ってみることにした。
スーパー・ツィーター: パイオニア PT−R6
パイオニア製リボン・ツィーター。
最初は上級機のPT−R9を狙っていたが、店頭で悩み、R6の方を買ってしまった。要するにケチったのである。

インフィニキャップ製のコンデンサー1個(0.33μF)で、−6dB/octのハイパス・フィルターを作り、可聴域外に減衰ポイントを作り、アッテネーター無しで使っている。それでなんとかエクストリーマとうまくつながっているようだ。もともとエクストリーマも、音質を考慮して−6dB型のネットワークらしい。
 アッテネーター無しなので、クオリティは高い。リボン・ツィーター特有の癖は、クオリティの高さで強引にカバーしているような感じである。
 もともとR6は、20kHz以上の帯域に大きなピークを持っていて、それを押さえ込むよう、減衰開始周波数を可聴域外に設定して丁度いいようだ。

 エクストリーマは、本来2ウェイで音造りされており、スーパー・ツィーターの追加は、せっかくの持ち味を台無しにする傾向がある。実際、スーパー・ツィーターの追加により失ったものも大きいのだが、僕の場合はワイド・レンジ派なので、ハイ・エンドの伸びの方をとった。
 SACDを再生すると、特にシンバルの音なんかは、生音もかくや、と思うほどグーンとハイエンドまで伸びており、怖いくらいの音が出る。
 フランコ・セルブリン氏には、ちょっと見せられないなと思うが・・・
スーパー・ウーファー: ヤマハ YST−SW1000
 ヤマハのGTラックと同様の分厚いキャビネットに収められたYST方式のスーパー・ウーファー。当初は2台で使用していた。デジタル時代になり、せっかくソースの中に、低音域が左右に明確に分かれて入っているのに、強引に統合してしまう「3D方式」にすることに抵抗があったのだ。
 しかし、2台だと狭い部屋のどこに置いてみても、特性上低域にディップができてしまう。1本だと出ない事がわかったので、結局1台は手放してしまった。もともとドロン・コーン方式のエクストリーマにスーパー・ウーファーは繋ぎにくいのかもしれない。
 測定してみると、追加することによる特性上の違いは、35Hzくらいから下の帯域にでるようだ。ローエンドが伸びているオーケストラ録音なんかで、明確に差が出る。
 ただし少々音程が分かりにくい傾向があり、ズドーンと腹に響くタイプである。この辺は少し古いかな、とも思う。
使用機器解説2へ→